【マシュー来日祭り第6弾】 "夜、怖くてたまらなくなる"理由とは?! 『クリマイ』マシュー・グレイ・ギュブラー直撃インタビュー

今秋から米CBSでは、通算300話を迎えるシーズン14が放送となる長寿ドラマシリーズ『クリミナル・マインド』。6月末に4度目の来日を果たしたドクター・スペンサー・リード役のマシュー・グレイ・ギュブラーを直撃インタビュー!【来日祭り第6弾】となる今回は、そのインタビューの模様をお届け。

来日の感想はもちろん、4年間あたためてきたという"ピエロ"を題材にした監督エピソードなど、シリーズ最多出演となったマシューだからこそわかる話について、語ってもらった。インタビューの最後には、特別メッセージ動画もあるので、最後まで楽しんで欲しい!

――4度目の来日ということですが、どこか行かれましたか?

いっぱい色んなところに行ったよ。この国とこの街が大好きなんだ。できるだけ早く来て、できるだけ遅くまでいて、もしかしたらこのままずっといるかもね。

――新しい発見はありましたか?

たくさんあったよ。すごいクールな街、中目黒に行ったんだ。ビンテージショップにコーヒーショップ、東京の住宅地も見てきた。彫刻の美術館にも行ってきたよ。でも一番のお気に入りは、ライオンカフェって知ってる? とてもクールな場所だった。最高だよ。誰も会話することも写真を撮ることもしない。ただ、音楽だけが流れていて、まるで教会のような雰囲気だった。すごく平和だったよ。

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――シーズンを重ねるごとにメンバーが関わる事件が大きくなりつつあります、演じられていていかがですか?

チーム内のドラマは以前からあったけど、シーズン13になるとそれまでより倍以上に事が起きるんだ。かなりスリリングな部分が増すね。

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――日本ではそのシーズン13がもうすぐ放送されるのですが、印象深いエピソードはありますか?

自分が監督したエピソード(第17話「The Capilanos(原題)」)になるんだけど、前々からピエロを題材にしたものがしたかったんだ。アメリカでは、ピエロは怖いものでもあるからね。すごく怖いピエロが出てくるものをやったんだ。それが見どころだよ。

――そのピエロのエピソードは、4年もの間あたためてきたと聞いたのですが。

そうなんだ。監督したエピソードの中で、一番怖くて(笑) なにかは言わないけど、そのエピソードの中で、ベッドが出てくるシーンがあるんだ。あるもの、あるイメージを作り出したんだけど、ときどき、夜寝るときにふっと思い出すと怖くてたまらなくなる。自分で作りだしたんだけど、ほんとに怖いんだ(笑)

――監督エピソードについてもう少し伺ってもいいですか?

オー、アリガトウ!

――シーズン1から出演しているマシューさんだからこそだと思うのですが、BAUメンバーの重要な事が起きるエピソードを監督されている印象が強いです(シーズン6第18話「もう一人のプレンティス」やシーズン11第18話「美しき惨事」など)。他のエピソードの違いはありますか。

いい質問だね。テレビの演出というのは、唯一変わるのが監督の部分で、その場だけの"ビジター"のようなところがあって、あんまり変わったものや他と違うものを作れない。でも、僕が監督するときは、できるだけ特別なもので、他とは違うものにしたい。僕はこのドラマを分かっているから、特別なことができるんだ。もし気に入らなかったら、"クビになってもいいや"、"二度と演出させてもらえなくなってもいいや" というぐらいの気持ちで臨むんだ。ものすごく変わったものをやったりしたんだけど、幸いにもスタジオ側にも気に入られて、もっと自由が与えられて、どんどんいろんなものを作れるようになったんだ。最近は、脚本家がちょっと変わったものを書いたときには、僕に監督を頼んでくるんだよ。僕だったらそれをうまく演出できるんじゃないかと思われて、それがだんだん浸透してきているよ。

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テレビの番組では、意外とドキュメンタリー的にある視点を用いないで撮るということが多いんだ。でも僕が気に入っている監督は、僕もそうしているんだけど、具体的なビジョンや視点をあえていれるんだ。それはよりチャレンジが大きい。見たときに非常に面白いものになると思っている。独創的で具体的なメッセージがちゃんと出ているんだ。

キャスト、スタッフ、チームのみんなが素晴らしいから、ある意味任せておけば、彼らはちゃんとやってくれる。でも僕としては、自分が監督するエピソードでは、すべての部門に直に話すんだ。具体的な僕の要望やビジョンを伝えて、衣装にしても美術セット、キャスティングにしても全部をね。

――ちなみに気に入っている監督は?

ウェス・アンダーソン。アルフレッド・ヒッチコック。あと、ヴィンセント・ギャロかな。カッコいいよね(笑)

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――本国では通算300話を迎えるシーズン14が始まりますが、マシューさんにとってリードを演じることは、どういう意味を持ちますか?

長い間リードを演じることができて、すごくラッキーだし、とても光栄に思うよ。はじめから見ている方は、彼と成長してきたという人もいるだろうし。僕はリードからインスピレーションを受けているんだ。だから他の人にもインスピレーションを与えられればなと思うよ。彼はとてもカッコいいし、そして、優しい。リードの素晴らしい才能を僕は守りたいと思う。リードは本当に存在する人物だと思っている人がいるから、彼を守っていかなければいけないんだ。

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全国無料のBSテレビ局・Dlifeでは、『クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪』シーズン1を、8月20日(月)よる10:00より、毎週月曜から水曜日に放送スタート。

伝説的ベテラン・プロファイラーのギデオン、常に冷静にチームを率いるホッチナー、性犯罪エキスパートのエル、犯罪者の立場から犯行を分析するモーガン、IQ187 で驚異の記憶力と知識力を持つリード、渉外担当のJJ、IT 技術のスペシャリストのガルシア。選び抜かれた先鋭チーム、通称"BAU"(行動分析課)が、全米の異常犯罪に挑む! ここから始まった記念すべき第1シーズン。

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WOWOWプライムでは、9月4日(火)よりシーズン13が日本初放送予定(第1話無料放送)。マシューは第17話を監督し、スピンオフ『クリミナル・マインド 国際捜査班』のマシュー・シモンズ捜査官(ダニエル・ヘニー)が"BAU"に移籍。第5話にはかつてのメンバー、モーガン(シェマー・ムーア)がゲストとして登場するなど、今シーズンもファンには見逃せないエピソードとなっている。

インタビューの最後に、本サイトをご覧のみなさんへの特別メッセージを頂きました!

Photo:『クリミナル・マインド』マシュー・グレイ・ギュブラー
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