『エージェント・オブ・シールド』とMCUの繋がりをおさらい!

大ヒット映画『アベンジャーズ』後の世界を舞台に、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の活躍を描いたマーベルドラマ『エージェント・オブ・シールド』。2013年から7シーズン続いた本作は、当初マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に描かれたことを反映させ、世界観を共有していたが、次第に映画とは違うドラマ独自の道を進んだ。それでも、7シーズンを通してみればあらゆるところに映画とのつながりを見つけることができる。MCUとしての『エージェント・オブ・シールド』を振り返る。

『エージェント・オブ・シールド』とMCUの関係

『エージェント・オブ・シールド』は、映画『アベンジャーズ』のスピンオフとして2013年にスタート。しかし、『ワンダヴィジョン』での展開を受けMCU正史ではないとの見解もある。とはいえ、MCUとのつながりは各所から確認できる。今回は、その中から着目すべき14ポイントをピックアップして紹介しよう。

ちなみに、『エージェント・オブ・シールド』のあのキャラが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場する予定があったことも。コールソンを演じるクラーク・グレッグがあの作品でMCUにカムバックを果たしたこともあり、シリーズ終了となった現在もファンは目を離せない!

【ポイント1】フィル・コールソンを生き返らせる

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『アベンジャーズ』(2012年)は、さまざまな理由から間違いなくMCUで最も重要な映画と言えるだろう。崩壊したニューヨークの通りにアベンジャーズのメンバーが並ぶ圧巻のシーンはもちろんだが、それとは別にファンの涙を誘う印象的なシーンがあった。それが、フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)の死。決して多くはない登場時間の中で、MCU映画の第1作目『アイアンマン』(2008)から参加していたコールソンはファンのお気に入りのキャラクターに。そして、「タヒチ計画」によって復活を遂げ、『エージェント・オブ・シールド』の始動に至る。

【ポイント2】クリー人の登場

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)にロナン(リー・ペイス)が登場するよりも前に、『エージェント・オブ・シールド』にはクリー人の存在が。フィルはクリー人の血を使って「タヒチ計画」を受けていたのだ。

【ポイント3】アスガルドの戦士レディ・シフ

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コミックスでの活躍とは異なり、シフは『マイティ・ソー』シリーズ以外のMCUには参加していない。しかし、TVシリーズにおいてはS.H.I.E.L.D.の仲間として2度登場。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』後のシーズン1第15話で、S.H.I.E.L.D.と協力し9つの世界を混乱に陥れたローレライに鉄槌を下した。一方、シーズン2第12話ではクリー人を追って地球にやってくるも、返り討ちにあい記憶を消されてしまう。幸いなことに、手遅れになる前に記憶を取り戻し事なきを得た。

【ポイント4】マリア・ヒルとジャスパー・シットウェル

ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が最も信頼する片腕として常に彼のそばにいたマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)。S.H.I.E.L.D.の副長官である彼女がTVシリーズにも登場したのは、とても自然なこと。さらに、S.H.I.E.L.D.のエージェントであり、ヒドラのメンバーだったジャスパー・シットウェル(マキシミリアーノ・ヘルナンデス)と、ヒドラ幹部のギデオン・マリック(パワーズ・ブース)も登場。

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【ポイント5】『インクレディブル・ハルク』のアボミネーション

実際にシリーズには登場していないが、シーズン1第13話にはコールソンがアボミネーションについて言及する場面がある。2008年の『インクレディブル・ハルク』に登場するアボミネーションことエミル・ブロンスキー(ティム・ロス)は、ハルクのような力を手に入れたいと自ら血清を打って超人化するも、ハルクとの戦いには敗れ、その後について『エージェント・オブ・シールド』の中で初めて語られた。

【ポイント6】ムカデ計画

S.H.I.E.L.D.に潜入していたヒドラによって進められていたのが、超人兵士の軍隊創設を目論んだ「ムカデ計画」。結果的に、計画はS.H.I.E.L.D.によって壊滅させられたが、超人を造るというストーリーラインはMCUにとっては欠かせないもの。キャプテン・アメリカを生み出した血清、『アイアンマン3』(2013)のエクストリミス...。そして、バナーをハルクへと変えたガンマ線を融合したこのプロジェクトは、TVの世界線でも"超人"を描いた。

【ポイント7】ペギー・カーターの登場

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キャプテン・アメリカの恋人であるペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)の登場も映画との立派なコネクション。また、ファイナルシーズンではタイムトラベルが描かれており、『エージェント・カーター』のダニエル・スーザ(エンヴェア・ジョカイ)が登場する。

【ポイント8】サノスの脅威

MCUの映画と相互関係を築くことができなかった『エージェント・オブ・シールド』のショーランナーは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で描かれたサノス(ジョシュ・ブローリン)の"指パッチン"を無視して、独自の路線に進むことを決断。とはいえ、TVシリーズの中でもサノスが脅威とみなされていたことに変わりはなく、指パッチンとは別の脅威に焦点を当てた。

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【ポイント9】ドクター・ストレンジ的能力を持つゴーストライダー

『エージェント・オブ・シールド』は主に科学と最先端技術を駆使していたが、遅かれ早かれ神秘的な力も物語に組み込まれる予定だった模様。映画には魔術師となったドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が登場するが、『エージェント・オブ・シールド』にはゴーストライダーが参戦。興味深いことに、ゴーストライダーはドクター・ストレンジのようなポータルを作る能力を披露した。

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【ポイント10】ヘリキャリアが『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に

コールソンが密かに進めていた「シータ・プロトコル」。これは新たなヘリキャリアの建造プロジェクトで、『エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)でソコヴィア市民を救うため、このヘリキャリア(S.H.I.E.L.D.の要塞空母)が役立てられた。

【ポイント11】フィッツがフューリーを助ける

フューリーは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)でバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)に襲われた時、フィッツ(イアン・デ・カーステッカー)が発明した"マウスホール"(レーザー切断装置)のおかげで助かることができた。

【ポイント12】ニック・フューリーの登場

マリア・ヒルと同様に、S.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリーももちろんTVシリーズに登場。シーズン1第2話で、最新鋭の装備に改造したばかりのバス(飛行機)をたった6日でスクラップ状態にしたコールソンを叱責するという贅沢な登場だった。また、同シーズン第22話にカムバックしたときは、ジェマ・シモンズ(エリザベス・ヘンストリッジ)とフィッツの窮地を救っている。

【ポイント13】ヒドラのストーリー

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壊滅したと考えられていたヒドラが、S.H.I.E.L.D.内部で密かに活動を続けていたという衝撃事実が『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で扱われたが、これはもちろんTVシリーズにも大きな影響を与えた。

【ポイント14】スタン・リーのカメオ出演(シーズン1第13話)

マーベル映画では定番となっているスタン・リーのカメオ出演。『スパイダーマン』や『アイアンマン』、『X-MEN』といったマーベル作品の生みの親であり、アメコミ界の巨匠として知られるスタン・リーは、TVシリーズにも出演していた。二人の女性を連れて芝居をしているコールソンとシモンズの会話にわりこんでコールソンを諭す場面はファンの心を温めた。

【関連記事】マーベルコミックの巨匠スタン・リーがカメオ出演した作品41選

『エージェント・オブ・シールド』配信情報

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『エージェント・オブ・シールド』はDisney+(ディズニープラス)にて全シーズン配信中。またDisney+では、『エージェント・オブ・シールド』シーズン7の配信開始を記念して、「さらに拡大するマーベルの世界」特集が開催中。

(翻訳/Ai Ono)

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Photo:

『エージェント・オブ・シールド』© 2013 ABC Studios and Marvel Television. All Rights Reserved./『エージェント・カーター』 © 2014 ABC Studios and Marvel Television/米FandomWireより