『スパイダーマン』『アイアンマン』『X-MEN』といったマーベル作品の生みの親であり、アメコミ界の巨匠スタン・リーが11月12日(月)に永眠した。偉大な存在でありながら、飾らない人柄が魅力で業界人にもファンにも愛されていた。そんな彼が作り上げたアクション満載のスーパーヒーロー映画&TVで、ファンの楽しみの一つが、予想外のポジションで登場するリーのカメオ出演。約30年に渡り、マーベルが手がけた作品のほぼ全てに登場し、お茶目な姿を披露してきたのだ。米Entertainment Weeklyがリーを追悼し、彼がカメオ出演した作品を一部リストアップして年代順に振り返っているのでご紹介しよう。本記事最後に1989年から2017年までの全カメオ出演シーンをピックアップした完全版の動画も掲載。最後にこちらのチェックもお忘れなく!
1.(1989年)TV映画『超人ハルク"90』
陪審員:リーの初カメオ出演。間違いで有罪判決を受けるブルース・バナー(ビル・ビクスビー)の裁判に参加した陪審の一人として登場した。
2.(2000年)映画『X-Men』
ホットドック販売員:リーにとっても、マーベルにとっても初の長編映画で、厳しい目を持つファンが楽しむことができた。リーはビーチにあるホットドッグスタンドのシーンで数秒間登場しているが、後のカメオ出演のようには焦点を当てられていない。
3.(2002年)映画『スパイダーマン』
びっくりした通行人:サム・ライミ監督がメガホンを取った大ヒットシリーズの1作目にも登場。敵の襲撃によりパニックになっている人々の中にリーの姿がある。
4.(2003年)TVドラマ『デアデビル』
交通人:この頃からリーのカメオ出演がメジャーに。新聞を読みながら歩き、危うく車の前に飛びこみそうになっているリーを、幼き盲目ヒーロー、マット・マードックが助けている。リーにとって、マーベル映画でのギャグシーン1発目。
5.(2003年)映画『ハルク』
警備員:こちらはギャグではないが、リーのカメオ出演においては最高とも言えるマーベル映画。なぜなら、警備員に扮したリーが話している同僚こそ、1970年代後半から1980年代前半に放送されたTVシリーズ『超人ハルク』でタイトルロールのヒーローを演じたルー・フェリグノなのだ。
6.(2004年)映画『スパイダーマン2』
落下物から女性を助ける男:再び『スパイダーマン』に戻ってきたリーだが、今作は一瞬の出演。スパイダーマン(トビー・マグワイア)とドック・オク(アルフレッド・モリナ)の最初のバトルシーンで落下してくる瓦礫から女性を守る通行人の男性を演じた。
7.(2005年)映画『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』
郵便配達員:リーにとっては初めてセリフ付きの出演となった本作では、フレンドリーな配達人としてリード・リチャーズ(ヨアン・グリフィズ)に郵便物を届けに来る。
8.(2006年)映画『X-MEN: ファイナル ディシジョン』
家の庭に水を撒く人:ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)が彼女のパワーを使うフラッシュバックシーンで登場。庭に撒いていたホースの水が浮き始めて驚いていた。
9.(2007年)映画『スパイダーマン3』
タイムズスクエアの通行人:ファンの評価が割れる本作だが、リーの出演シーンは別。人気コミックのクリエイターが、そのコミックのアイコンであるピーター・パーカー(トビー)を励ます言葉をつぶやき、微笑みかけるというハートウォーミングな場面になった。
10.(2007年)映画『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』
結婚式のゲスト、だけど拒否される...:リーが本人役で登場する貴重な機会だったが、セキュリティに止められてしまい結婚式に出席できないという残念な結果に。
11.(2008年)映画『アイアンマン』
ヒュー・ヘフナーと間違えられた男:ファンがリーのカメオ出演に気を配っていると知ったマーベルは、リーにジャケットを着せ、パイプをくわえさせ、美人な女性たちを両隣に置き、あのプレイボーイ誌を創刊したヒュー・ヘフナーに仕立て上げた。(トニー・スタークがリーのことをヘフナーだと勘違いしている)
12.(2008年)映画『インクレディブル・ハルク』
ミルウォーキー(ウィスコンシン州)に住む男:ハルクの血液が混じったソーダを飲んでしまい、異変が生じる男性の役で登場。
13.(2010年)映画『アイアンマン2』
ラリー・キング:前作ではトニーからヒュー・ヘフナーと間違えられたリー。今度は、2010年まで25年続いた人気トーク番組『ラリー・キング・ライブ』でホストを務めた大物司会者ラリー・キングの名で呼びかけられてしまう。
14.(2011年)映画『マイティ・ソー』
トラックの運転手:ソー(クリス・ヘムズワース)しか使うことができないハンマー(ムジョルニア)を抜こうと男たちが躍起になっている場面。リーもその中に混じり、トラックでハンマーを抜こうとするも失敗してしまう。もしリーがハンマーを抜くことができたとしたら...と思わず想像してしまうギャグシーン。
15.(2011年)映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
退役将校:マーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、リーのギャグシーンは定番化。今作では、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)のいないホワイトハウスでの記者会見シーンで、軍の役人役で登場している。
16.(2012年)映画『アベンジャーズ』
ニュース映画でチェスをしている男:リーのカメオ出演が本編に使われたのは1シーンだけだったが、実は別のカットも撮影されていたという。会話をしながらウェイトレスを口説くキャップに、電話番号を教えればいいと21世紀式のアドバイスを送る場面だったそうだ。
17.(2012年)映画『アメイジング・スパイダーマン』
図書館員:これまでの『スパイダーマン』シリーズでは、バトル・騒動に巻き込まれてきたリーだが、アンドリュー・ガーフィールド主演のリブート版では、ヘッドフォンで音楽を聴いているため後ろで繰り広げられている激しいバトルに一切気づいていない。
18.(2013年)映画『アイアンマン3』
美人コンテストの審査員:本作では、美人コンテストの審査員としてのリーをキャッチできる。他のカメオ出演と比較すると、印象には残りにくいかも...?
19.(2013年)映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
精神病患者:『アベンジャーズ』でマインドストーンにより洗脳されてしまったセルヴィグ教授(ステラン・スカルスガルド)。リーは彼と同じ精神病棟に収容されており、教授が講義に自分の靴を使ったことで、靴を盗まれたと主張した。
20.(2014年)TVドラマ『エージェント・オブ・シールド』
列車の乗客:「もしも神様が私たちの一人だったら?バスにいる見知らぬ人だったら?」(ジョーン・オズボーンの「One of Us」という曲の一節)マーベルの神様リーは両脇に美人な女性たちを連れ、怒り爆発しているジェマ(エリザベス・ヘンストリッジ)をなだめ、コールソン(クラーク・グレッグ)を叱りつけた。(シーズン1第13話)
21.(2014年)映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』
スミソニアン博物館の警備員:リーはキャップのスーツが展示されているスミソニアン博物館の警備員を演じている。
22.(2014年)映画『アメイジング・スパイダーマン2』
卒業式のゲスト:ピーター(アンドリュー)とグウェン(エマ・ストーン)の卒業式に出席しているゲストに混じっているリー。彼だけがスパイダーマンが来たことに気づき(ピーターは卒業式に遅刻し、途中までスパイダーマンの装いだった)、「あいつ知っている」と鋭く指摘。
23.(2014年)映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
ザンダー人:実写映画の中でブラッドリー・クーパーのようなAリスト俳優の声だけを聞くのは奇妙な感じかもしれないが、彼が演じるロケットがスタン・リーを監視しているのはさらに変な感じだろう。
24.(2014年)映画『ベイマックス』
フレッドの父:主人公ヒロの兄タダシの友人であるフレッドの父のモデルがリー。
25.(2015年)TVドラマ『デアデビル』
警察官(の写真):数々の演技が称えられてか(それは冗談)、警察官に扮したリーの写真が壁に飾られている。
26.(2015年)映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
戦勝記念パーティーに参加した客:数多あるリーのカメオ出演の中でも特に人気が高いのが今作。ソーに酒をねだった挙句、潰れてしまい腕を支えられながら退場している。
27.(2015年)映画『アントマン』
バーテンダー:ルイスの回想シーンでバーテンダーとして登場。リーの吹替をマイケル・ペーニャの声で聴けるという、サプライズのギャグシーンだ。
28.(2015年)TVドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』
警察官(の写真):『デアデビル』と同様、写真での登場。ジェシカ(クリステン・リッター)がキルグレイブ(デヴィッド・テナント)と対戦するシーンの背後に飾られている。
29.(2015年)TVドラマ『エージェント・カーター』
靴磨きをしてもらっている男:リーと共演できたのは、レギュラーキャストではなく、ゲストキャラクターのハワード・スターク(ドミニク・クーパー)だった。スタークの隣で靴磨きを受けていたリーは、新聞のスポーツ欄を彼におねだり。(シーズン1第4話)
30.(2016年)映画『デッドプール』
ストリップクラブのDJ:最も下品なマーベル映画に、リーは最も好色そうな役で登場。
31.(2016年)映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
FedEx(フェデックス)の配達人:これまで散々トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)から人違いをされてきたリー。トニーに郵便物を届けに来たリーは、「あなたがトニー・スタンク?」と、仕返しのように超有名人の名前を間違えてみせた。
32.(2016年)映画『X-MEN: アポカリプス』
見物人(奥さんジョアンと共演):核ミサイルの発射を見上げている夫婦役でリーの実生活の奥さんジョアンと一緒に登場。ジョアンは2017年に亡くなっており、本作が遺作となった。
33.(2016年)映画『ドクター・ストレンジ』
気づかないバスの乗客役:ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)とモルド(キウェテル・イジョフォー)がカエシリウス(マッツ・ミケルセン)に追われているシーン。二人が激突したバスに乗っている乗客役でリーが登場。オルダス・ハクスリーの「知覚の扉」を読んでいて窓の外の騒ぎに全く気付いていない様子。
34.(2017年)ショートムービー『Deadpool: No Good Deed(原題)』
本人役:銃で脅されている男性を発見したウェイド(ライアン・レイノルズ)は慌てて電話ボックスでデッドプールのスーツを着用。残念ながら着替えている途中で銃声が聞こえてしまうが、着替えを終えて外へ出ると、ある男性が「いいスーツ」だと声をかける。その男性に対しデッドプールが放った言葉が「黙れ!スタン・リー!」
35.(2017年)映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
ウォッチャーと一緒に居る宇宙飛行士 :これまでさりげないちょい役で登場し続けていたリーだが、本作ではマーベルの世界を監視している"ウォッチャー"と一緒に居る宇宙飛行士の役で登場し、ファンを驚かせた。
36.(2017年)映画『スパイダーマン ホームカミング』
近所の男:自動車泥棒を捕まえようとして騒ぎを起こしたピーター(トム・ホランド)に対して説教をする近所の住人の一人がリー。
37.(2017年)映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』
理髪師:ソー(クリス・ヘムズワース)の髪をカットしようとする理髪師として登場。ソーに対して、「動くなよ。年で手が震えるからな」なんて怖い一言を。
38.(2018年)映画『ブラックパンサー』
ギャンブラー:マーベルのカメオ出演ではブルーカラーの男を演じることもしばしばあるリーだが、本作では、カジノでエヴェレット・ロス(マーティン・フリーマン)のチップを回収してしまうという役どころ。
39.(2012年)映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
バスの運転手:ピーター(トム)の高校の学生バスの運転手として登場。宇宙船の姿に生徒たちが驚いている中、一人だけ冷静だった。前にも登場したことがある?
40.(2018年)映画『アントマン&ワスプ』
車を縮小されてしまうドライバー:乗り込む前に車を小さくされてしまった男性の役で登場。思わず「60年代は楽しかったが、今になってそのツケを払うとはね」と、鍵を握ったままボヤいてる。
41.(2018年)映画『ヴェノム』
マーベル映画の最新作にももちろんリーは出演している。日本でも絶賛公開中なので、ぜひこの機会にリーの姿を確認しに行こう。
11月15日(木)、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は公式instagramで、『アベンジャーズ』4作目にリーがカメオ出演することを発表した。本作は2019年5月3日(金)全米公開を予定している。
そして、1989年から2017年までのカメオ出演シーンをピックアップした完全版の動画はこちら! あなたはいくつ覚えてる?
Photo:スタン・リー(2017年4月撮影)
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