世界中に衝撃を与えた『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の正統なる続編シリーズ『テスタメント/誓願』。その第1話において、ファンを歓喜させる決定的な瞬間が訪れた。以下、本シリーズのネタバレがありますのでご注意ください。
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ファンに衝撃を与えた隠されたキャスティング
第1話の終盤に鮮烈なカメオ出演を果たしたエリザベス・モス演じるジューン・オズボーン。ルーシー・ハリデイ演じるデイジーが、ギレアドのアグネス(チェイス・インフィニティ)のアカデミーに足を踏み入れる前、カナダの街角で彼女を遠くから見守るジューンの姿が画面に映し出された。
このサプライズは、シリーズのファンにとって大きな衝撃となった。なぜなら本作は、大幅なタイムジャンプを伴い、ギレアドの有力な司令官の娘「アグネス」として過酷な環境に身を置くジューンの長女ハンナに焦点を当てた、ヤングアダルト向けドラマとして大々的に宣伝されていたからだ。エリザベスについては、本作に製作総指揮として携わることは公表されていたものの、キャストとしての出演は伏せられたままだった。
原作からの時間軸変更が再登場を可能にした
エリザベスは米Varietyに対し、ジューン役を再演した経緯について「私たちはただ自分の心に従っただけだ」と明かしている。
「彼女(ジューン)が戻るべきか否かという議論さえ起きなかった。原作小説との大きな違いの一つは、タイムライン(時間軸)の設定だ。マーガレット・アトウッドの原作「誓願」は15年後の物語だが、ドラマ版ではそれを約4年後に変えたの。それほど長い年月が経っていないからこそ、ジューンが全く別の場所にいるのではなく、物語の中に存在し続ける方が理にかなっていた。彼女は今もこの世界で闘っている。だから、再登場させるかどうかを議論する必要さえなかったの」
4月8日に配信が開始された最初の3エピソードでは、単なる顔見せ以上の役割が用意されていた。第3話の回想シーンでは、両親を失った直後のデイジーに接触し、彼女をレジスタンスへと勧誘するジューンの姿が描かれたのである。これはシーズン1の今後の展開を左右する極めて重要なプロットポイントだ。デイジーという少女をレジスタンスのキーマンに据えるため、制作陣はジューンというアイコンを再び召喚する必要があったのである。
「ある時点でブルースが“こう考えているんだが、どう思う?”と提案してきた。私はもちろんと即答。新しい視聴者とこれまでのファンの両方を興奮させつつ、デイジーをレジスタンスに引き込むにはどうすべきか? 答えは簡単よね。レジスタンスのリーダーといえば、ジューン。他の誰かにその役を任せる必要なんてない。とても自然な流れだった」
新世代の主役を立てるための繊細なバランス
一方でエリザベスが細心の注意を払ったのは、ジューンの存在がデイジーやアグネスといった新世代の物語を食ってしまわないようにすることだ。彼女は、作品が必要とするなら何度でも戻る意向を示しつつも、ジューンとハンナの「離別」というテーマを損なわないよう配慮した。
「私にとって重要だったのは“どのように登場するか”、そして“ジューンがどこまでハンナに近づくのか”という議論だった。アグネス……そうね、今は彼女をアグネスと呼ぶべきね。彼女との距離感をどう保つか、常に話し合っている。でも、出演すること自体はとても自然に感じられた。スタッフには呼んでくれれば、私は行くからと伝えてあり。私はこのキャラクターを演じるのが大好きだし、このチームを愛している。役の大小は関係ない。声をかけてくれれば、いつでも駆けつけるわ」
伝説の侍女からレジスタンスのリーダーへ。ジューンの再登場は、『テスタメント/誓願』という新たな物語に、より深みと緊張感を与えることになりそうだ。
『テスタメント/誓願』配信情報

『テスタメント/誓願』は、Disney+(ディズニープラス)スターで字幕版・日本語吹替版同時に独占配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Variety




