Netflix『アドレセンス』シーズン2のアイデアとは?クリエイターが語る

Netflixで世界的大ヒットを記録した英国発の社会派ドラマ『アドレセンス』。出演・共同脚本・製作を務めたスティーヴン・グレアムが、本作の予想外の成功、最終話での感情の爆発、そしてもし続編があるならどんな形になるのかについて語った。

 

家族の支えが創作の原点に

スティーヴンの創作の根底には、妻ハンナと二人の子どもたちの存在がある。俳優として重い役に挑む日々でも、家族との日常が彼を地に足のついた状態に保ってくれるのだ。

『アドレセンス』で彼が演じたのは、イングランドの労働者階級の父親エディ。14歳の息子ジェイミーが女子同級生を殺害した罪で逮捕されるという衝撃的な物語を、各話ワンカットで描く重厚な4話構成だ。

劇中でエディは、息子に一度も触れようとしない。その“初めての接触”が、警察による身体検査の後というシーンでは、実の息子を重ねながら演じたという。「あの時僕はジェイミーじゃなくて、息子アルフィーを思い浮かべながら演じていたんだ。彼も現場にいたし、その存在が僕を支えてくれた」

最終話では、エディがジェイミーの部屋に入り、ベッドに横たわって嗚咽を漏らすシーンが描かれる。その瞬間、スティーヴンは演技を超えて感情を爆発させた。

なんと監督のフィリップ・バランティーニと妻のハンナが、部屋にスティーヴンの子どもたちの写真と「パパ、愛してる」「誇りに思ってる」という手紙を仕込んでいたのだ。「写真が目に入った瞬間…“エディは泣かない”って言い聞かせていたんだけど、抑えきれなかった」

世界的大ヒットと誤解

『アドレセンス』はNetflixの93カ国すべてでトップ10入りする大ヒットに。英国の小さな物語として作られたにも関わらず、グローバルに響いた。「正直、あそこまで広がるとは思ってなかった。でも“真実、誠実、愛”を持って作ったからこそ、多くの人に伝わったんだと思う」

一方で、物語のモデルとされた事件について、視聴者の一部が“人種”を主題と誤解したことに対しては明確に否定している。

「これは“普通の家族”の話なんだ。加害者も、あなたの隣人や、妹の息子、親友の兄弟、あるいはあなたの息子かもしれない。それくらい身近な存在として描きたかった。決して人種をテーマにした物語ではない」

シーズン2の可能性は?

大成功を受けて、早くも「シーズン2が制作されるのでは?」との噂も浮上。実際、プロデューサー陣との話し合いもあったという。

「ありえると思ってる。でも同じテーマではやらない。まったく別の家族、別の物語になるはず。例えば被害者ケイティの家族の視点? それも悪くないけど、僕たちの描きたかったのは“こっち側”だった」

ドラマとしてよくある設定——家庭内暴力やアルコール依存、性的虐待など——に頼らず、あえて“普通”の家庭を描いたことに意味があるとスティーヴンは語る。

(海外ドラマNAVI)

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Photo:『アドレセンス』はNetflixにて独占配信中