
本国イギリスだけでなく世界的に話題となっているサスペンスドラマ『アドレセンス』の勢いが止まらない。先日、同作が「Netflix史上最も見られた海外ドラマのトップ10」で9位に入ったとお伝えしたが、それから1週間で歴代4位まで順位を上げてきたことが分かった。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。
あの話題作を抜いてのトップ3入りも目前?
このランキングで対象となるのは英語のシリーズ。それぞれの作品の数字は、該当のシリーズが配信されてからの最初の91日間の数字をベースとしており、作品によって話数が異なるため、視聴時間よりもビュー数(「HOURS VIEWED(=累計視聴時間)」を「TOTAL RUNTIME(=1シーズンのうちの第1話~最終話までの合計時間)」で割ったもの)が優先される。
3月13日に配信開始となったサスペンスドラマ『アドレセンス』は、13歳の少年が同じ学校に通う少女の殺害容疑で逮捕されたことで、家族が崩壊していく様を描く全4話のリミテッドシリーズ。社会的なテーマを取り上げているだけでなく、ワンカット撮影という手法も作品の緊迫感を保つことに貢献している。
3月31日(月)から4月6日(日)までのNetflixの週間ランキングでは、同ストリーミングサービスが初めて手掛けた本格的医療ドラマ『パルス』やションダ・ライムズが贈る殺人ミステリードラマ『ザ・レジデンス』も抑えて『アドレセンス』がトップに輝いた。
先日、配信開始後17日間で9670万ビューを記録し、Netflix歴代9位に。そしてこの度、配信開始後24日間で1億1400万ビューに到達した。これにより、先週抜いた『ブリジャートン家』シーズン2(ビュー数:9380万)と『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3(同9480万)に続いて、『偽りの銃弾』(同9820万)、『ナイト・エージェント』シーズン1(同9820万)、『ブリジャートン家』シーズン3(同9850万)、『クイーンズ・ギャンビット』(同1億1280万)、『ブリジャートン家』シーズン1(同1億1330万)もごぼう抜き。さらには、リミテッドシリーズとして最も高い順位につけている2022年の『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』(同1億1560万)に160万ビュー差と、トップ3入りも射程圏内だ。
このランキングは累計視聴時間を作品の尺(合計時間)で割るという算出方法のため、全4話の『アドレセンス』は3時間50分と、ほかのトップ10作品に比べて作品の尺が大幅に短い(次に短いのは、6時間25分の『偽りの銃弾』)ことから、1話だけでも観る人が多ければ数値が反映されやすいとは言える。とはいえ、すでに人気を確立しているシリーズの新シーズンだったり、人気作品のリブート版だったり、実際の事件をもとにしていたりといった要素がなかった作品であることを考えれば異例の大ヒットであることは間違いない。
『アドレセンス』はリミテッドシリーズだが、今回の大ヒットを受けてブラッド・ピットが率いる制作会社Plan Bがシーズン2制作に向けて動き出しているとも伝えられており、まだまだ終わらないかもしれない。
『アドレセンス』が配信開始後91日を迎える6月、果たしてどこまで数字を伸ばしているだろうか。(海外ドラマNAVI)
'Adolescence' Soars To No. 4 On Netflix Most Popular Series List With 114.5M Views In A Month https://t.co/CfDPkJgX1K
— Deadline (@DEADLINE) April 8, 2025