『NCIS』マーク・ハーモン、出演を決めた理由は意外なものだった

米CBSの看板番組『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』で20年近くにわたりリロイ・ジェスロ・ギブス役を演じたマーク・ハーモンは、番組に参加するまで映画界を拠点に活動していた。では、なぜドラマシリーズへのレギュラー出演を決めたのだろうか?

 

映画からドラマへ

70年代~80年代では『セント・エルスウェア』や『Flamingo Road(原題)』といったTVシリーズで活躍後、『プレシディオの男たち』『ワイアット・アープ』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』など、軍事サスペンス映画や西部劇、クエンティン・タランティーノ監督作まで様々なジャンルの映画に出演していた。

米The Hollywood Reporterのインタビューで、『NCIS』のギブス役を引き受けた理由について質問されたマークが、送られてきた脚本にあった「リロイ・ジェスロ・ギブス」という名前を見て引き込まれたと答えている。

「“この物語のどんなところに魅力を感じましたか?”と訊かれると、“名前です”と答えるんです(笑)もちろん、それだけではありませんが、まさかこんな風に引き込まれるとは思っていませんでした。物語に魅力があり、自分が役に貢献できると思えたことも理由です」と振り返っている。

『NCIS』シーズン5第10話「人体実験」では、ギブスの名前が彼の父親ジャクソンの親友、リロイ・ジェスロ・“LJ”・ムーアにちなんで名付けられたとの説明がある。LJは、スティルウォーター・ジェネラルストアを経営するジャクソンのビジネスパートナーだった人物。ギブスは、第二次世界大戦で海兵隊員だったLJの影響で海兵隊に入隊し、そんなストーリー展開から名前を受け継いだ人物の影響が大きかったことが伺える。

マークは本家シリーズを降板後、ギブスの若かりし時代を描く前日譚スピンオフドラマ『NCIS: Origins(原題)』でナレーター・製作総指揮を務め、第1話「Enter Sandman(原題)」ではカメオ出演している。『NCIS: Origins』は米CBSで月曜夜に放送され、翌日からParamount+で配信されている。日本での放送は未定。

『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~20はHuluU-NEXTで配信中。

Photo:©2014 CBS Studios Inc. All Rights