スティーヴン・ナイトが手がける人気ギャングシリーズ『ピーキー・ブラインダーズ』の続編映画版『The Immortal Man(原題)』の配信を控え、主演兼共同プロデューサーを務めるキリアン・マーフィーが同作への想いを明かした。
-

『ピーキー・ブラインダーズ』映画版キャスト、キリアン以上にキリアン・マーフィ!?
人気ギャングシリーズ『ピーキー・ブラインダーズ』でキリアン・ …
「トミー・シェルビーは自分の一部」
2013年、バーミンガムの街を黒い馬に乗って進むトミー・シェルビーの姿は、瞬時にアイコンとなった。キリアンは当時を振り返り、「脚本を読んだ瞬間、これが特別な作品になると確信した。言葉のない、ウエスタンスタイルのオープニング。あまりに大胆で、自信に満ちていた」と語る。
長年演じ続ける中で、役との境界線は曖昧になっていったという。「他のキャラクターでは経験したことがないが、トミーの場合、ある種の“原子の交換”が起きるんだ。シリーズを重ねるごとに、彼が自分の一部になっていく。奇妙な体験だった」
トミーは決して「正義の味方」ではない。劇中で多くの命を奪い、犯罪組織を率いてきた。それでも人々が彼に惹かれる理由について、キリアンはこう分析する。
「欠点のあるアンチヒーローが愛されるのは、当然のことだと思う。清廉潔白なヒーローや完全な悪党よりも、憎みきれない複雑な人間の方が、演じる側としても遥かに興味深いからだ。たとえ凶悪なギャングであっても、その背後にある一人の人間を見つめるべきなんだ」
映画版では、娘ルビーを失い、過去のトラウマに苛まれるトミーの姿が描かれる。そこで焦点となるのが、バリー・コーガン演じる息子デュークとの関係だ。
キリアンは「世代から世代へと受け継がれるトラウマの存在を、私は信じている」と明かす。「そして、それは止めることができるとも信じている。それを特定し、断ち切ることは義務だ。だが残念ながら、息子を実質的に見捨ててきたトミーに、それが可能かどうかは分からない」
2024年、『オッペンハイマー』でアカデミー賞主演男優賞を手にしたキリアン。世界的な喝采を浴びたが、本人は驚くほど冷静だ。「授賞式の一連の流れは、まるで幽体離脱をしているような、現実離れした体験だった。感謝はしているが、それはどこか魔法のような夢であって、現実の時間軸で起きたことではないような感覚なんだ」
『ピーキー・ブラインダーズ』全6シーズンは、Netflixにて配信中。映画版は、3月20日より配信予定。(海外ドラマNAVI)





