映画化も噂される『SHERLOCK/シャーロック』の未来について製作者が語る

映画化の噂もある大ヒットドラマ『SHERLOCK/シャーロック』について、プロデューサーがその将来を語った。米Deadlineが伝えている。

作品の“ホーム”が買収されるも…

英BBCにて2010年に始まって以来、世界中で熱いファンを獲得してきた『SHERLOCK/シャーロック』。2017年に放送されたシーズン4を最後に7年以上にわたって新作がなく、シリーズとして終了したという話もある一方、クリエイターのマーク・ゲイティスが映画版制作への意欲を示すなど、作品の今後がどうなるのか注目されている。

この度、プロデューサーの一人であるスー・ヴァーチューが、ロンドンで行われたイベント出席時に映画版制作について聞かれ、「私たちはあの作品が大好きですし、作品には将来があります。いつか。きっと。もしみんながやりたいと望むのであれば」とコメント。「どこかの倉庫にまだセットを取ってあります。正直なところ、もしかしたら腐ってダメになっているかもしれないけれど」と続け、再び同シリーズの製作に取りかかることは現実的に可能であることを示唆した。

クリエイターの一人でありマイクロフト・ホームズ役として出演もしていたゲイティスは今年4月、「我々はぜひとも映画を作りたいが、全員を集めるのはとても難しいんだ」とコメント。多忙を極めるキャストをはじめ、もともとの製作陣を再び集めることに苦労していることを明かしていた。

作品の今後について今回言及したヴァーチューは制作会社Hartswood Filmsを運営しているが、同社は今年7月にITV Studiosに買収された。BBCのライバルとも言えるITVに買収されたことで『SHERLOCK/シャーロック』ファンの中には不穏な雰囲気を感じ取る者もいたが、ヴァーチューはパートナー探しを必死に行っているそう。「そこでは少し孤立したような感じがあります。仲間を見つけることは会社の将来にとっても重要なことです」と語ったヴァーチューは、Hartswoodとして今後のプロジェクトのためにITV Studiosのブランドを活用することも検討すると述べている。

シリーズの続きを作りたいと関係者が考えていることは確かなようだが、ベネディクト・カンバーバッチによるシャーロック・ホームズを再び見られる日は来るのだろうか。まずは体制づくりが第一の課題と言えそうだ。

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

Photo:『SHERLOCK/シャーロック』© Hartswood Films