英BBCで2010年より放送され、世界的ヒット作となった『SHERLOCK/シャーロック』。クリエイターの一人でありマイクロフト・ホームズ役として出演もするマーク・ゲイティスが同作について語った。英Radio Timesが伝えている。
映画はハイリスク。だけど…
19世紀後半から20世紀初めのイギリスを舞台にアーサー・コナン・ドイルが生んだ有名な私立探偵シャーロック・ホームズの物語を、現代風にアレンジした『SHERLOCK』。2017年までに計4シーズンが作られたほか、2016年には原作小説と同じヴィクトリア時代に設定した特別版『~忌まわしき花嫁』が制作され、日本では劇場で公開された。
しかし、主演のベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが作品のヒットで売れっ子となってしまったこともあり、6年以上にわたって新作は作られていない。そんな状況の中、同作で企画・製作総指揮・脚本・出演を担うマークが気になるコメントを発した。
同作以外にも『ドクター・フー』『名探偵ポワロ』『ドラキュラ伯爵』といったドラマに脚本家、クリエイター、俳優などとして関わるマークが、英Guardian紙でQ&Aに応じた際に「『SHERLOCK』や『ドラキュラ伯爵』を映画でなくテレビのミニシリーズとして制作したのはなぜか?」と聞かれ、以下のように答えた。
「人に映画への関心を抱かせるのはとても難しいものなんだ。映画監督のエドガー・ライトと話したことを思い出すよ。彼は『アントマン』を映画化するために8年もの歳月をかけたのに、実現しなかった(※制作上の意見の違いによって頓挫。最終的にペイトン・リードによって映画化された)。それに、僕たちはもともとテレビ用に作ろうと思っていたんだ。テレビが大好きだからね」
映画のリスクの高さとテレビに対する愛情を語ったマークだが、続けてこんなコメントも飛び出している。
「『SHERLOCK』の映画を作ってみたい。そうするのは自然なことだと思うんだ」
以前、『SHERLOCK』の新作について聞かれたもう一人のクリエイター、スティーヴン・モファットは「(実現するか否かは)主演の二人次第。今後もう作ることがなければちょっと驚きだね」と語り、ベネディクトとマーティンさえ乗り気ならシリーズは続くことを示唆していた。
いつか“最後の問題”が解決し、『SHERLOCK』がドラマの新エピソードあるいは映画の形で復活する日は来るのだろうか。(海外ドラマNAVI)
参考元:英Radio Times
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Photo:『SHERLOCK/シャーロック』© Hartswood Films