ジェームズ・クラベルの小説をドラマ化した米FXの超大作ドラマ『SHOGUN 将軍』のシーズン2&3の製作が決定したことは、当サイトでもお伝えした通り。クリエイターが今後の計画について「(本シリーズが)どう終わるのかは分かっています」と語っている。
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日本の封建時代を舞台に描く大作ドラマ『SHOGUN 将軍』で …
あの凸凹コンビのバディ・コメディ!?
日本の封建時代を舞台にした本シリーズでは、“五大老”に任命された有力大名たちの間で覇権を懸けた争いが勃発する中、孤立無援の状態に追い詰められた関東領主の吉井虎永(真田広之)が、日本に漂流した英国人航海士ジョン・ブラックソーン/のちの按針(コズモ・ジャーヴィス)を軍事顧問に任命したことで、大きく戦局が変わり始める様が壮大なスケールで描かれる。
米Varietyのインタビューで、クリエイターのジャスティン・マークスとレイチェル・コンドウは、すでにFXのジーナ・バリアン社長と、原作者クラベルの娘で製作総指揮を務めるミカエラ・クラベルに会い、今後のシーズンについて、どのように物語が始まり、どう進むのかアイデアを伝えたと明かしている。
シーズン1は高い評価を得たが、マークスは「物語の中で、まだ答えが出ていないと感じた疑問がたくさんありました」と認めている。シーズン1はクラベルの小説をすべて映像化したため、シーズン2ではオリジナルの物語を生み出さなくてはならない。よってマークスとコンドウは、クラベルの小説にインスピレーションを与えた実在の人物に何が起こったのかを知るために、番組の歴史アドバイザーの一人に相談したのだという。
その過程についてマークスは、「“これをやらなくちゃ。このアイデアはすごくいいな”という感じで始まって、だんだんと形になっていきました。何よりもエキサイティングなのは、すでにシリーズの結末が頭にあることです。最後の瞬間に、どう終わるのかは分かっています」と語り、その結末を「エキサイティングで驚きがあります」と表現している。
さらにマークスとコンドウは、これから物語がどう展開するかについて、脚本家たちとともに面白いアイデアをたくさん出し合ったそうだ。その中には、ブラックソーンと樫木藪重(浅野忠信)という凸凹コンビのバディ・コメディもあったという。そのアイデアについてマークスは、「ブラックソーンが藪重をロンドンへ連れて行き、二人がその場所で過ごすという素晴らしい歴史改変的なものもあって、それはワイルドな物語になるでしょうね」と説明した。
製作チームが練っているどのアイデアが実際に映像化されるのか、楽しみに待ちたい。『SHOGUN 将軍』シーズン1はDisney+(ディズニープラス)にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)