『ゲーム・オブ・スローンズ』ロラスはいたずらっ子!?インタビューこぼれ話

大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャスト三人、ロラス・タイレル役のフィン・ジョーンズ、ポドリック・ペイン役のダニエル・ポートマン、ホーダー役のクリスティアン・ネアーンが揃って来日したことを受けて、珍しいスリーショットに話を聞くことができた。そのインタビューの模様は当サイトのコラム&インタビュー/コラムでご覧いただきたいが、そちらでは伝えきれなかった点をご紹介しよう。

取材現場で何より驚いたのは、クリスティアンの存在感。身長が210cmあることは知っていたし、劇中で他の登場人物に比べて頭一つ半くらい出ているホーダーの巨体ぶりも目にしていたが、インタビュー前に廊下で初めて目にした彼は堂々と自信に満ちており、猫背気味でおとなしいホーダーとは全く違った雰囲気を醸し出していた。実際、俳優のほかDJ、音楽プロデューサーとしての顔を持ち、DJとして世界各地でパフォーマンスを行っている。写真撮影でいろんな表情をするとフォトグラファーから言われたそうだが、そのあふれんばかりの表現力をホーダー役ではあの一つの台詞に凝縮していたのかもしれない。

ロラス役のフィンは、「花の騎士」としてサンサの胸をときめかせた頃の印象からすると多少意外なフレンドリーさとフランクさを発揮し、クリスティアンやダニエルの発言に茶々を入れては場を笑わせていた。『Marvel ザ・ディフェンダーズ』の共演者チャーリー・コックスも「一緒にいるとめちゃくちゃ笑うんだ」と話す通り、1年前に単独取材した時に比べてフィンと一緒の取材では非常にリラックスしていたが、これはフィンの魅力の成せる技なのだろう。

フィンについて面白いエピソードをもう一つ。今回の取材の最後に三人に色紙へのサインをお願いすると全員快く応じてくれたが、クリスティアン、ダニエルがサインをした後、最後に色紙を渡されたフィンは、3分の1残されたスペースに書く...のではなく、「僕のが一番大きいサインだよ!」と、なんと色紙の裏側にデカデカと署名。裏側に書くのは正式ではないと説明されると元々のスペースにも署名してくれたが、その時も「僕のは両面に載っているからね!」と満面の笑顔で、人気者のいたずらっ子という印象をあらためて強めてくれたのだった。

そして、多少地味な印象ながらも、本作における良心的な存在のポドリックを演じるダニエル。インタビュー中にクリスティアンから「シーズー」呼ばわりされていたが、たしかにどこか愛玩犬のような可愛らしさと忠誠心が感じられる。実は父親も俳優(本作でスターク家に忠誠を誓うロドリック卿を演じたロン・ドナキー!)ながら、ダニエルに二世俳優としての気負いや驕りは見当たらない。ロラス、ホーダーと違ってまだ生き残っていることに言及されると、両側に座るフィンとクリスティアンを押しのけて得意そうな顔を見せたが、その様子にもポドリック的な要素が認められ、「ダニエルはポドリックと似たところがある」というクリスティアンの言葉を証明する格好となった。

そんなフィン、クリスティアン、ダニエルは、互いのコメントに口を挟んだり、楽しそうにヒソヒソ話をするだけでなく、用意されたペットボトルをバーカウンターのようにテーブルの端から端まで滑らせて一緒に遊んだりと、終始、和気あいあい。重厚な人間ドラマが進行する『ゲーム・オブ・スローンズ』の中で彼らの存在が一服の清涼剤になっていたことが、こうした面にも表れていたインタビューだった。

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Photo:
(写真上)ロラス・タイレル役のフィン・ジョーンズ、ホーダー役のクリスティアン・ネアーン、ポドリック・ペイン役のダニエル・ポートマン
(写真下)インタビューの合間にバーテンダーごっこをして遊ぶキャストたち。ここではクールな顔をしているフィンも実際はしっかり遊びに加わっていた
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