スター・トレック(以下、ST)映画の中でも評価の高い映画『スター・トレック2/カーンの逆襲』、そして『スター・トレック4/故郷への長い道』や『スター・トレック6/未知の世界』で脚本や監督を担ってきたニコラス・メイヤー。その彼が、秘密裏に進めてきた新たなSTプロジェクトについて、少しばかり口を開いた。
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メイヤーは昨年6月、新作ドラマ『スター・トレック:ディスカバリー』とは別のプロジェクトに取り組んでいることを明かし、ファンの関心を集めた。以後は沈黙を守っていたが、Trekcore.comが伝えたところによると、今月15日(火)、カリフォルニア大学アーバイン校のイベントで来場者からの質問を受けた時、次のように述べたという。
「話せることはありますよ。STに関連する独自の三部作で、脚本を書くために起用されました。これ以上のことは口が裂けても言えませんけれどね(笑) CBS All Access(米CBSの動画配信サービス。『スター・トレック:ディスカバリー』も配信)の仕事でした」
しかしメイヤーによると、現時点でCBSとバイアコム(パラマウントの親会社)の再合併の動きに絡み、「本当にたちの悪い権力闘争が起きている」ため、プロジェクトがすぐに動き出すことはないという。「合併の件が落ち着くまで、全てが保留になっています。以上が私の話せることです」とメイヤーは続けている。
STのドラマシリーズの権利を保有するCBSと、映画の権利を保有するバイアコムは2005年に分離。しかし再合併の可能性が最近浮上している。再合併が行われれば、STの権利元は一つに統合されると見込まれるが、CBSは現在、望ましくない条件での再合併を強いる支配株主と対立しているところだ。
メイヤーが着手しているプロジェクトは、TV向けのものであることが今回の発言で明らかになった。だが詳細が今後明らかになるとしても、もう少し先のことになりそうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『スター・トレック』
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