1991年に公開された映画『スター・トレックVI 未知の世界』の終盤、ある象徴的なシーンがある。長年銀河を駆け抜けてきた老兵、ジェームズ・T・カークとスポックが、自分たちはもはや「無用の長物」になってしまったのではないかと自問する場面だ。この作品自体、かつての宿敵であったクリンゴン帝国との和平交渉を描いた冷戦のアレゴリー(寓話)であり、エンタープライズ号のクルーたちは、自分たちを必要としなくなったかもしれない新しい銀河の秩序と向き合うことになる。オリジナルチームの「白鳥の歌(最後の輝き)」となった物語にお …