SFドラマの金字塔『スター・トレック』フランチャイズは老若男女問わず楽しめる作品だが、中には物議を醸して放送禁止になったエピソードがある。そんな「いわくつき回」を米Screen Rantが取り上げているので、そのうち3つを紹介しよう。
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凄惨な描写や政治的背景…『スター・トレック』放送禁止になったエピソード3選
『スター・トレック/宇宙大作戦』シーズン3第14話 「宇宙の精神病院」
「宇宙の精神病院」において、オリオン人の女性キャラクターであるマルタが見せた情熱的なダンスは、おそらくこのエピソードが残した最大の遺産であり、イギリスで数十年にわたり放送禁止となった一番の理由だろう。
この回は、『宇宙大作戦』の中でも過小評価されているエピソードの一つだ。演出面ではやや物足りない部分があったものの、番組が持つ力強いアイデアを象徴する好例と言える。カークとスポックは医療支援のために精神収容施設がある惑星に転送されるが、姿を自在に変えることができる元宇宙艦隊長に捕らえられてしまう。
ゲストとしてマルタ役を演じたイヴォンヌ・クレイグは、主役を食ってしまうほどの圧倒的なパフォーマンスを見せた。しかし残念ながら、このエピソードは当時のBBCにとっては暴力描写と性的な要素が強すぎたため、1994年にようやく放送された。
『新スター・トレック』シーズン1第25話「恐るべき陰謀」
『新スター・トレック』の記念すべきシーズン1は波乱気味のスタートとなったが、第25話「恐るべき陰謀」は『新スター・トレック』の中でも数少ない物議を醸したエピソードの一つであり、シリーズ全体でも異彩を放っている。
このエピソードでピカード艦長は、宇宙艦隊上層部による陰謀の噂を払拭するため地球へ向かうが、そこで彼が目にしたものは想像を絶するものだった。エピソード終盤
ではキャラクターの頭部が爆発する描写があり、おそらくシリーズ全体で最も凄惨で恐ろしいシーンだと言えるだろう。
BBCは当初、このエピソードを放送禁止にしたが、最終的にはいくつかのシーンがカットされた上で放送された。カナダでの放送では警告が表示され、番組プロデューサーでさえ、アメリカのテレビでの放送内容について少し懸念を抱いていた。皮肉なことに、このエピソードのおかげで『新スター・トレック』は、その年のエミー賞最優秀メイクアップ賞を受賞した。
『新スター・トレック』シーズン3第12話「異次元テロリスト」
『新スター・トレック』は物議を醸すテーマを臆することなく取り上げてきたが、シーズン3第12話「異次元テロリスト」はイギリスとアイルランドの放送局にとっては過激すぎたようだ。このエピソードは難解な哲学的問いを投げかけようとしていたものの、内容自体はやや精彩を欠き、伝えたいメッセージを十分に表現できていなかった。
クラッシャー博士は内戦中の惑星で過激派テロリスト集団に誘拐され、その過程で彼ら自身の倫理観を問い直すことになる。このエピソードはイギリスの「北アイルランド紛争」と直接的な類似点を描き、20世紀の問題を24世紀の道徳相対主義を通して解釈している。
BBCは、特にキャラクターのデータが「2024年のアイルランド統一」に言及したシーンなどが扇動的すぎると判断し、1992年まで放送禁止にした。ノーカット版は、2007年までイギリスでは視聴できなかった。番組は遥か先の未来を舞台としているため、このような現代的な問題がエンタープライズ号の乗組員に影響を与えることは稀である。
『スター・トレック』は未来への希望を描くシリーズとして知られる一方、時に現実世界のタブーや社会問題に深く踏み込み、数々の“いわくつき”エピソードを残してきた。それこそが、本シリーズがSF作品の金字塔として語り継がれる理由なのかもしれない。(海外ドラマNAVI)








