2021年にロンドンで起きた警官による誘拐殺人事件が、英BBCでドラマ化されることが明らかになった。BBCなど複数のメディアが伝えた。
-

事実は小説より奇なり…実在の事件を元にした英国ドラマ【4選】
「事実は小説より奇なり」ということわざがあるが、その言葉の通り、現実の世界で実際に起こる出来事は、空想によって書かれた小説より何倍も不可解だったり恐ろしかったりすることがある。今回は、イギリスで実際にあった出来事や犯罪事件を元にした英国ドラマの中からオススメをご紹介しよう。 『DES/デス』 1970~1980年代にロ…
性犯罪者が警察官という立場を悪用
もとになるのは、33歳の会社員サラ・エバラードが2021年3月、警官ウェイン・クザンズに殺された事件。クザンズはサウスロンドンで帰宅途中だったエバラードをロックダウン規則違反を理由に拘束、ロンドン郊外へと連れ去った末にレイプ・殺害。遺体は焼き、湖へ遺棄した。
クザンズについてはそれまでにも複数の性的犯罪に関する苦情や疑惑が寄せられていたにもかかわらず、警察組織が真剣に取り扱ったことはなかった。事件の夜、彼は米国大使館での勤務を終えたばかりで、計画的かつ周到な殺害を実行したことがのちに判明している。

全2話となるタイトル未定のドラマ版は、プレスリリースによると「性犯罪者がメトロポリタン警察官になった上、その職に留り続けることを許した状況」を検証する内容。被害者の遺族とも連絡を取りながら制作を進めているという。脚本を手掛けるのは、『あなたを抱きしめる日まで』『刑事ファルチャー 失踪捜査』といった実話にもとづく作品で知られるジェフ・ポープ。事件の真相と警察組織の闇に深く切り込む内容だ。
ポープは「ウェイン・クザンズは決して警官になるべきではなかったが、彼の特権を否定する機会は見過ごされた。長期にわたり何度も性的犯罪を犯しながらも(事件が起きた)2021年3月3日まで彼が現役の警官であり続けたことは、起こるべくして起こった悲劇であり、このドラマが問いかける重要な問いだ」と語る。
BBCドラマ部門ディレクターのリンジー・ソルトは、「ドラマには現実の出来事を繊細かつ敬意をもって扱う唯一無二の能力があり、本作ではメトロポリタン警察内部の女性蔑視と不備、そしてそこから学ぶべき教訓を探る。ジェフ・ポープは最大限の注意を払ってこの題材に取り組み、サラ・エバラード殺害に繋がった問題が今後何年にもわたって人々の意識に残り続けるよう、そして警察の責任を問い続ける助けとなることを確信している」と述べる。




