大ヒットドラマ『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』がついに通算500話に到達した。アメリカでこの大記録を達成したのは『ガンスモーク』など極わずかで、20年以上トップ10に君臨し続ける生命力は異例だ。この快挙を牽引するのが、シーズン3から携わるショーランナーのスティーヴン・D・バインダーだ。「キャラの運命を自分で決めるためにトップを目指した」と冗談を飛ばす彼が、ドラマをさらなる高みへと導いている。
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主役不在でも揺るがない番組のコンセプト
バインダーが統括してきた過去8年間、『NCIS』は最大の転換期を迎えた。2021年、長年「NCISの顔」であったリロイ・ジェスロ・ギブス役のマーク・ハーモンが降板。オリジナルキャストはショーン・マーレイ(ティモシー・マクギー役)一人となり、2000年代からのレギュラーもブライアン・ディーツェンとロッキー・キャロルの二人だけという激しい入れ替わりを経験した。
しかし、視聴者の忠誠心は揺るがなかった。「主演俳優が去っても番組は存続できるのか?」という長年の問いに対し、本作は明確に「YES」と答えてみせたのだ。
バインダーはこう分析する。「ファンが個々のキャストを愛しているのは事実だが、それ以上に愛されているのは番組のコンセプトそのものだ。ポーリー・ペレット(アビー役)やコート・デ・パブロ(ジヴァ役)、マイケル・ウェザリー(トニー役)が去った時もパニックは起きたが、『NCIS』は継続した。マークが去る頃には、誰を失っても存続できるという概念実証がすでに済んでいたんだ」
ギブスからパーカーへ:鮮やかなる手品の裏側
バインダーが最も誇りに感じているのは、ギブスからゲイリー・コール演じるアルデン・パーカーへの移行プロセスだという。製作陣は、映画『逃亡者』のモデルを参考に、7〜8エピソードをかけて緻密な計画を実行した。
「ゲイリーを、最初からギブスの後継者として登場させることはしなかった。それではファンの拒絶反応を招くだけだからだ。まずは彼を、好感の持てない『宿敵』のような立場で登場させた。そこからパーカーがギブスの正しさを理解し、自らのキャリアを賭してまで彼を守る姿を描くことで、観客をパーカーの味方に引き入れたんだ」
この「魔法の手品」のような演出により、ファンは自然な形で新しいリーダーを受け入れることができた。バインダーは、番組の本質は「特定の個人への崇拝」ではなく、チームが家族のように関わり合う「アンサンブル」にあると断言する。
『NCIS』は永遠に存在し続けるのか
「20年間、毎日太陽が昇っているなら、明日も昇る可能性が高いと感じるものだ。それが、私がこの番組に対して感じていることだよ」と語る。放送ビジネスのモデルが根本から崩壊しない限り、『NCIS』という存在が変わる理由は見当たらないという。
スピンオフ作品の成功も、この同じだが、違うという安心感のあるフォーマットが支持されている証拠だ。何度も繰り返す同じ昔話を愛おしく思うように、視聴者もまた、捜査室で繰り広げられるいつもの光景を求めている。
『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~22はHuluで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Variety







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