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『エージェント・オブ・シールド』のキャストは今?

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エージェント・オブ・シールド

一時代を築いたアメコミ原作の映画や海外ドラマたち。中でも、「アベンジャーズ」シリーズを初めとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の快進撃には凄まじいものがあった。近年は若干失速傾向にあるとはいえ、それでもアメコミ作品に対する支持には絶大なものがある。そんなMCUはTVドラマでも世界観を広げ続けているが、世界観拡大に一役買った作品と言えば、間違いなく『エージェント・オブ・シールド』であろう。放送終了から5年…。今回は、く『エージェント・オブ・シールド』に出演していたキャストの現在に迫ってみよう!

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クラーク・グレッグ(フィル・コールソン役)

クラーク・グレッグ

MCUの幕開けを飾った2008年の映画『アイアンマン』にて初登場を飾り、その後もS.H.I.E.L.D.の捜査官としてアベンジャーズのサポートをし、一度は命を落としたかに思われたが、『エージェント・オブ・シールド』で復活。S.H.I.E.L.D.長官にまで上り詰め、腕を失ったり、未来へと連れ去られたり、幾度となく窮地に立たされたキャラクター、フィル・コールソン。

そんなコールソン役を見事に務め上げたクラーク・グレッグは、数多くの映画やTVドラマの端役として活躍後、MCUに参戦。2019年の映画『キャプテン・マーベル』を最後にMCUの劇場版からは遠ざかっているが、その絆が途絶えたわけではない。マルチバースの世界を描くアニメシリーズ『ホワット・イフ…?』では、再びコールソンの声を担当。ファンにとって、彼の声は今なおMCUの象徴の一つであり続けている。

一方で、クラークは一つの役柄に留まることなく、その活動の幅を広げている。人気コメディ『パパと恋に落ちるまで』や、重厚な犯罪捜査劇『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』、さらにロバート・デ・ニーロ主演の『ゼロデイ』、Apple TVの『マーダーボット』といった話題作に出演。どのようなジャンルにおいても、その確かな存在感で作品に深みを与えている。2025年には、ジョージ・クルーニー主演の舞台『グッドナイト&グッドラック』に出演し、ついにブロードウェイの舞台に立った。この歴史的な一歩は評論家からも高く評価されており、俳優としての円熟味を証明する形となった。

ミンナ・ウェン(メリンダ・メイ役)

ミンナ・ウェン

本作において、圧倒的な戦闘スキルから“騎兵隊”の異名を持つエージェント、メリンダ・メイ。当初はフィル・コールソンを監視する冷徹な立場として登場した彼女だが、物語が進むにつれて組織に欠かせない存在となり、コールソンとも魂で結ばれたような強固な絆を築いていった。この難役を演じきったのが、ミンナ・ウェンだ。かつては医療ドラマの金字塔『ER 緊急救命室』のジン・メイ・チェン役で、アメリカTV界におけるアジア系女優の地位を確立した彼女。しかし、本作への出演は、彼女のキャリアをさらなる高みへと押し上げる決定的な転機となった。

ミンナの勢いは、地球(S.H.I.E.L.D.)に留まることを知らない。2019年からは、伝説的SFシリーズ「スター・ウォーズ」のTVドラマ『マンダロリアン』、および『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』に参戦。凄腕の賞金稼ぎフェネック・シャンド役を見事に体現し、SFアクション界におけるアイコンとしての地位を確固たるものにした。

また、彼女の多才さを語る上で欠かせないのが、その「声」の演技だ。1998年のディズニー映画『ムーラン』でタイトルロールを演じた彼女は、近年もNetflix『BLUE EYE SAMURAI/ブルーアイ・サムライ』や『トゥームレイダー:レジェンド・オブ・ララ・クロフト』といった話題のアニメシリーズに出演。キャラクターに魂を吹き込む圧倒的な表現力は、世代を超えて支持されている。

そして2025年、ミンナはさらなる伝説に加わる。不朽の名作シリーズの最新作『ベスト・キッド レジェンズ』への出演だ。長年培ってきたアクションのキレと、大人の余裕を感じさせる演技がどのように融合するのか。還暦を過ぎてもなお進化を止めない彼女の姿は、エンタメ界の希望そのものである。

クロエ・ベネット(スカイ/デイジー・ジョンソン役)

クロエ・ベネット

初登場時は、謎のコンピューターハッカー「スカイ」としてチームに加わった彼女だが、自身の出生の秘密を知り、やがて振動を操る能力を持つインヒューマンの「クェイク」へと覚醒。時には自ら犯罪組織に立ち向かう孤高のヒーローとして、シリーズ屈指の人気キャラクターへと成長を遂げた。この大役を全うしたクロエ・ベネットは、本作の終了後、実写版『パワーパフガールズ』のブロッサム役に抜擢され、さらなる飛躍が期待されていた。しかし、撮影スケジュール等の都合により惜しまれつつも降板。最終的に企画自体が頓挫するという、ファンにとっても本人にとっても苦い経験を味わうこととなった。

しかし、クロエの歩みは止まらなかった。2024年、彼女はDisney+(ディズニープラス)のオリジナル作品『インテリア・チャイナタウン』のメインキャストとしてカムバックを果たす。本作は、アジア系アメリカ人が直面するステレオタイプを風刺的に描いた意欲作だ。クロエは自身のルーツを背景に、単なるアクション俳優ではない、深みのある演技を披露。その姿は、一人の表現者としてのさらなる成熟を強く印象づけた。その他、人気バンド、ジョナス・ブラザーズが主演を務めるホリデー・コメディ『A Very Jonas Christmas Movie(原題)』にもメインキャストの一人として出演している。

エリザベス・ヘンストリッジ(ジェマ・シモンズ役)

エリザベス・ヘンストリッジ

S.H.I.E.L.D.屈指の知性を誇る天才化学者であり、フィル・コールソンと共に組織の再建に心血を注いだジェマ・シモンズ。この難役を演じたエリザベス・ヘンストリッジにとって、『エージェント・オブ・シールド』はキャリア初期に掴んだ初の大役であった。しかし、彼女は臆することなく、時に過酷な運命に翻弄されるジェマを等身大の情熱で演じきり、メインキャストとして全エピソードに出演するという輝かしい功労を果たした。ドラマで見せたレオ・フィッツとの深い絆や、科学への揺るぎない信念は、今なお世界中のファンの間で語り草となっている。

その後は、Apple TVの『サスピション』にてレギュラーを務めたほか、DCドラマ『スーパーマン&ロイス』では、レックス・ルーサーの娘であるエリザベス・ルーサー役に扮した。また、2025年にはTV映画『Mystery Island(原題)』シリーズ3部作にも出演している。プライベートでは、2022年に『シークレット・サークル』などで知られる俳優のザカリー・エイベルとの婚約を発表している。

それぞれがそれぞれの特色を生かし、現在でも俳優活動を行っている、『エージェント・オブ・シールド』キャストたち。コールソン役のクラーク・グレッグを初めとしたキャストは、再演を心から望むコメントを残している。いつの日か、もう一度、MCU作品で彼らの活躍を観たいものだ。

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Photo:『エージェント・オブ・シールド』© 2013 ABC Studios and Marvel Television. All Rights Reserved.

  • この記事を書いた人

Zash

子供の頃から培ってきた映画と海外ドラマの知識を活かしてライターとして活動中。皆さんに一時の幸せな時間をお届けできたら幸いです。

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