2010年の放送開始以来、容赦ないリアリティと過酷な人間ドラマで視聴者を圧倒し、約20年間にわたりドラマ界の頂点に君臨し続けている『ウォーキング・デッド』ユニバース。オリジナルシリーズの完結後も、米放送局AMCは複数のスピンオフを展開。時系列や舞台を広げ、ゾンビ・アポカリプスの多角的な側面を描き続けてきた。現在も2本のスピンオフが継続中だが、AMCの幹部たちはすでにユニバース全体の最終的な着地点について議論を始めているという。どんなに壮大な物語にも、いつかは終わりが訪れるもの。ファンが長年待ち望んでいるのは、散り散りになった生存者たちが再び集結する壮大な再会だが、シリーズを象徴する一人の俳優が、それとは一線を画す大胆なビジョンを語った。
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『ウォーキング・デッド』ノーマン・リーダス、15年演じ続けたダリルに別れを告げる
『ウォーキング・デッド』のスピンオフ、『ウォーキング・デッド …
ノーマン・リーダスが構想する、美しくも残酷な世界の終焉
『ウォーキング・デッド』の最古参キャラクターであり、現在は自身のスピンオフ『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』で主演を務めるノーマン・リーダス。彼は2025年10月に開催された「ニューヨーク・コミコン」にて、ショーランナーのデヴィッド・ザベルや製作総指揮のグレッグ・ニコテロらと共にインタビューに応じ、自身が理想とするユニバースの終幕について明かした。
ノーマンによれば、その構想はオリジナルシリーズの撮影中からすでに膨らんでいたという。彼がイメージしたのは、救いのない混沌に包まれた鮮烈なラストシーンだ。
「初期の頃、雪のシーンを撮影していた時に“このドラマをどう終わらせたいか?”と聞かれたのを覚えている。僕のイメージはこうだ。全員が命を落とし、世界は燃え、仲間たちはスローモーションで互いを救おうとしている。そこで僕がキャロル、バイクに乗れと告げて走り出す。もう誰も生きていないから、戻る場所なんてない。ただ、他に誰か生き残っている者がいないかを確かめるために、未知の地へと旅立つ……。そんな結末だね」
驚くべきことに、ノーマンはこの最終章にふさわしいプレイリストまで個人的に作成していたという。
二人だけの旅立ちが意味するもの
初期から絆を深めてきた二人による逃避行は、ファンにとって感慨深いものである一方、他の主要キャラクターが全滅するという展開はあまりにも衝撃的だろう。
長年キャラクターたちを見守ってきたファンにとって、すべてを打ち砕くようなバッドエンドは、大きな議論を呼ぶリスクも孕んでいる。しかし、ノーマンが描く「炎とスローモーション」に彩られた劇的な終焉は、この過酷な世界を象徴するにふさわしい、美しくも絶望的な幕引きと言えるかもしれない。
数々の困難を乗り越えてきた彼らの旅が、果たしてノーマンの言葉通り二人の逃避行で終わるのか、あるいはファンが望む全員再会を果たすのか。その答えは、AMCが描く未来の設計図の中に隠されている。
配信情報
ノーマンが主演を務める『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』をはじめ、『デッド・シティ』『ザ・ワンズ・フー・リブ』といった最新スピンオフから、『テイルズ・オブ・ザ・ウォーキング・デッド』『ワールド・ビヨンド』まで、ユニバース作品はU-NEXTで独占見放題配信中。
さらに、本家『ウォーキング・デッド』全11シーズンも字幕・吹替共に見放題で楽しめるほか、12月31日(水)からは待望の『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』全8シーズンの配信もスタートする。この年末年始、シリーズの軌跡を改めてU-NEXTで一気見してみてはいかがだろうか。(海外ドラマNAVI)




