先日、ハリウッドの著名監督ロブ・ライナーが妻とともに殺害され、世界中に大きな衝撃が走った。『スタンド・バイ・ミー』や『恋人たちの予感』などの名作も手掛けた映画監督として広く知られる一方、俳優としても数多くのテレビドラマや映画に出演していたライナー。今回は追悼の意を込めて、彼が出演したドラマシリーズ3作品を紹介したい。
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『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』

人気シットコム『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』でロブ・ライナーは、ゾーイ・デシャネル演じる主人公ジェスの父親ボブ役で出演。ボブはジェスの母親ジョーン(ジェイミー・リー・カーティス)と離婚していて、ジェスは両親を復縁させようと奮闘する。しかし、シーズン4でボブがジェスの同級生だったアシュリーを新恋人として紹介し、しかも彼女は薬物とセックスの依存症だと知りショックを受けるという展開に。キャストに自然に溶け込んでいたライナーはシリーズを通じて11話にわたって出演し、準レギュラーのような存在感を放っていた。
『ラリーのミッドライフ★クライシス』

『となりのサインフェルド』のクリエイターとして知られるラリー・デヴィッドによる『ラリーのミッドライフ★クライシス』は、セレブが本人役で出演し、自虐や痛烈な皮肉で視聴者を楽しませてくれるシリーズ。ライナーはシーズン2第5話「ビキニ」に本人役で登場し、ラリーと同じセラピストに通っているという設定だった。待合室でラリーを捕まえた彼は、架空の病気「グローツ症候群」の慈善イベントへの協力を取り付けるが、ラリーと寄付者との昼食は当然ながら最悪の展開を迎える。食事のマナーを欠いたラリーを激しく叱責するライナーの姿は、自己宣伝的なハリウッド慈善活動への皮肉としても機能し、若かりし頃に培ったシットコム俳優としての力量を改めて印象づけた。
『一流シェフのファミリーレストラン』

テレビデビューから60年以上を経た2025年6月、ライナーは米Huluのエミー賞受賞ドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』シーズン4にアルバート役で出演した。アルバートは当初、料理人のエブラにビジネスの成功法を語る怪しい人物のように見えたが、実は彼の才能を見抜いており、店の未来図を語るエブラを温かく導く存在となった。ライナーは小さな役でありながら作品の空気に馴染み、誠実で人間味のある役柄を好演。彼の死によって、アルバートの物語の続きをもう見られないことが惜しまれる。
『ラリーのミッドライフ★クライシス』はU-NEXTにて、『一流シェフのファミリーレストラン』はDisney+(ディズニープラス)にて配信中。(海外ドラマNAVI)







