史上最高のテレビドラマの一つとして語り継がれる『ブレイキング・バッド』。2008年に放送が開始され、全5シーズンにわたり放送された本作は、批評家から絶賛を浴び、Rotten Tomatoesでは96パーセントという高評価を獲得している。その成功は、スピンオフの『ベター・コール・ソウル』や、続編となる映画『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』を生み出し、巨大なフランチャイズを築き上げた。しかし、その生みの親であるヴィンス・ギリガンは、それ以上のスピンオフ制作を継続しなかった。この決断の裏には、クリエイターとしての明確な理由が存在するという。
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続編制作を迫るソニー幹部とギリガンの決断
『ブレイキング・バッド』の放送終了から2年後、人気キャラクターのジミー・マクギル(ソウル・グッドマン)に焦点を当てたスピンオフ『ベター・コール・ソウル』がプレミア公開された。本作はRotten Tomatoesでオリジナルドラマを上回る98パーセントという評価を獲得。さらに、『ベター・コール・ソウル』の放送期間中に、Netflixはジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)のその後を描く映画『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』を公開し、フランチャイズへの関心は一層高まった。
当然ながら、この成功を受けて、スタジオ側は次なるスピンオフの制作を望んだという。ギリガンは自身の新しいApple TVのドラマ『プルリブス』のプロモーションの中で、NMEに対し、『ベター・コール・ソウル』のシリーズ最終回後、ソニーの幹部が「『ブレイキング・バッド』の世界で次に何が来るのか」を知りたがっていたことを認めている。
しかし、ギリガンはその圧力に屈することなく、スタジオ幹部に対し、「皆でこの世界からしばらく休憩し、次に進むべき」だと伝えたという。
なぜギリガンはフランチャイズを離れるのか
ギリガンがフランチャイズの拡大を止めた理由は、一言で言えば「次に進みたい」というクリエイターとしての純粋な欲求に他ならない。
彼は『ブレイキング・バッド』ではない他の物語を探求したいと考え、現在、それを『プルリブス』で実現している。同作には、『ベター・コール・ソウル』でキム・ウェクスラーを演じたレイ・シーホーンが主演を務めており、ウイルスによって誰もが常に幸せになる社会を描く意欲作だ。
ギリガンは、長年のホームであった『ブレイキング・バッド』のフランチャイズから離れることは「怖かった」と認め、「それは今でも怖いまま」だと語っている。
「彼らは“『ブレイキング・バッド』の世界で次はどうなると思うか?”と聞いてきました。でも、しばらくは休憩を取るべきかもしれません。次に進む時が来たのかもしれません…人々が気に入ってくれるような、他に何か物語が自分の中にあるか試してみたかったのです。そして、それは怖かった。今でも怖い。ずっと怖いままです」
『ベター・コール・ソウル』が終了して3年が経過した現在も、フランチャイズへの関心は非常に高いままだ。実際、ガス・フリングを演じたジャンカルロ・エスポジートは、自身のキャラクターについてのスピンオフで主演したいと公言している。しかし、現時点ではヴィンスに再度の参入計画はない。とはいえ、彼が新しい番組や映画のアイデアを思いつきさえすれば、ソニーがゴーサインを出すのは確実であり、ファンや批評家は『ブレイキング・バッド』の世界への帰還を心待ちにすることだろう。

そんな傑作を生みだしてきたギリガンが手掛ける大注目の新作ドラマ『プルリブス』は11月7日(金)よりApple TVにて独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)
参考元:Screen Rant


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