『NCIS』初日に22時間…マーク・ハーモン降板の理由は過酷なスケジュールだった?

米CBSの大ヒット犯罪捜査ドラマ『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』でおよそ20年にわたってチームリーダーのギブスを演じたマーク・ハーモン。シーズン19をもって卒業していたマークだが、過酷な撮影スケジュールもその理由の一つだったのかもしれない。

 

『NCIS』がマーク・ハーモンにもたらした成功と代償

『NCIS』は、マークのキャリアを飛躍させる一方で、プライベートの時間を奪う結果となった。特に2010年代には「アメリカで最も人気のあるテレビ番組」として絶大な成功を収めたが、その裏には想像を絶する労働環境があった。

マーク自身、ドラマ開始当初の直感が誤っていたことを認めている。彼がリーダーを務めた最初の4年間、キャストとスタッフは連日の長時間労働を強いられ、撮影が20時間を超えることも珍しくなかったという。『The Kelly Clarkson Show(原題)』でこう振り返る。

「長い間、とにかく疲れていました。この仕事を引き受けたのは、子どもたちと過ごす時間を増やし、映画の撮影で頻繁に旅をしなくてもいいからでした。でも、初日から22時間働くことになって、“これは思っていたものとは違うな”と思いました。最初の4年間はそんな日がたくさんありました」

この過酷なスケジュールが原因で降板したキャストも多いが、マークは約20年もの間、主演を務め続けた。しかし、最終的にはその重圧に耐えかね、ついに降板を決意するに至った。

今は製作陣として『NCIS』に参加している

『NCIS』から完全に離れたわけではないマーク。前日譚スピンオフ『NCIS:オリジンズ』が企画されたことで、彼は再びこのシリーズに関わることとなった。ただし、俳優として復帰するのではなく、ナレーター兼製作総指揮という形での参加である。

過去に、米Variety誌のインタビューで、このプロジェクトへの想いを語っている。

「語るべき物語はあるか? 間違いなくある。それは人々が知っているものとは違うか? 間違いなく違う。(クリエイターの)ジーナとデヴィッドには本当に感謝している。彼らが何を表しているのか、そしてこのドラマの歴史には心から感激している」

ほかにも、ライアン役で登場した『フォーチュン・クッキー』(2003)の続編『Freakier Friday(原題)』に続投しており、本作はアメリカで今年8月8日より公開予定だ。日本でも見られることを願いたい。

22年前のマークが見れる『フォーチュン・クッキー』はDisney+(ディズニープラス)で配信中! また、ナレーターとして参加している『NCIS:オリジンズ』はParamount+(パラプラ)で独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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