
人気の英国ミステリー『名探偵ポワロ』でエルキュール・ポワロを演じたデヴィッド・スーシェが、久々にドラマに出演することは当サイトでもお伝えした通り。そのリリース日が決まるとともに、ファーストルックも届いた。英Radio Timesなど複数のメディアが伝えている。
『ヴェラ ~信念の女警部~』スターらも出演
デヴィッドが新たに出演するのは、英Channel 5で3月10日(月)から放送されることが決まった新作ドラマ『The Au Pair(原題)』。成功者であるクリスと結婚し、可愛い二人の子どももいるゾーイはすべてを持っているように見えたが、若く魅力的なフランス人女性サンドリーヌを雇ったことから、彼女の家庭は不穏な雰囲気に。様々な疑惑が持ち上がると同時に、いくつもの問題も表面化していく…というストーリー。デヴィッドは、ゾーイが暮らす家の隣に越してきた、糖尿病を抱える父親ジョージを演じる。
絵に描いたようなイギリスのカントリーサイドを舞台に、家族の複雑さ、信頼関係、隠されていた秘密を掘り下げるという同作のファーストルックも到着。現在78歳のデヴィッドは、ポワロとは異なる髭を生やし、黒縁の眼鏡もかけたりと印象が大きく異なっている。娘ゾーイの家族と一緒にパーティをしたりと楽しそうに過ごしているようにも見えるが、そんな日常がどのように崩れていくのか、気になるところだ。
デヴィッドは40代前半から四半世紀にわたってタイトルロールを務めた『名探偵ポワロ』の放送が英ITVで2013年に終わった後、いくつかの映画に加えて、自国イギリスの長寿ドラマ『ドクター・フー』やフランスのミステリードラマ『マルロー警部のフランスさすらい事件簿』にゲストとして参加。ドラマ出演は英BBCで2018年秋に放送されたミニシリーズ『プレス 事件と欲望の現場』以来、およそ6年半ぶりとなる。(※2019年から2022年にかけて参加した『ダーク・マテリアルズ』は声のみの出演)
同作を手掛けた制作会社Pernel MediaのCEOのサミュエル・キスースは、デヴィッドを次のように称賛する。「デヴィッドは脚本を気に入ってくれたようで、起用できたのは幸運だった。一緒に働くのは大いなる喜びだったよ。彼は才能にあふれているだけでなく、撮影現場にいるだけで周りを輝かせ、すべてを興味深いものに変えるんだ。また、非常に優しい人で、周りの人を幸せにするから現場はいいエネルギーに包まれていた」
デヴィッドのほかには、娘ゾーイ役でサリー・ブレットン(『ミステリー in パラダイス』)、ゾーイの夫クリス役でケニー・ドーティ(『ヴェラ ~信念の女警部~』)、サンドリーヌ役でリュドミラ・マコウスキー(『Lupin/ルパン』)などが出演。
脚本を執筆したのは、アマンダ・アビントン(『SHERLOCK/シャーロック』)主演の犯罪ドラマ『Desperate Measures(原題)』を手掛けたマイケル・フットと、『船上歌手ジャックの事件簿~絶景ミステリー・クルーズ』のアンディ・ベイリスが脚本を執筆。アイルランド発の犯罪コメディドラマ『死亡記事担当エルビーラの殺人予測ノート』のウーナ・カーニーが監督を担う。
70代後半になっても俳優活動を続けるデヴィッドの新番組、日本にも上陸してくれることを期待したい。(海外ドラマNAVI)