人気の英国ミステリー『名探偵ポワロ』でエルキュール・ポワロを演じたデヴィッド・スーシェが、6年ぶりにドラマに出演することが分かった。米Deadlineが伝えている。
ある家庭の秘密が暴かれる…
英ITVにて1989年から2013年にかけて四半世紀にわたって放送された『名探偵ポワロ』で主演を務めたデヴィッド。同シリーズに参加し始めた当初は40代前半だった彼も、今年5月に78回目の誕生日を迎えた。
そんなデヴィッドが英Channel 5の新作ドラマ『The Au Pair(原題)』に出演することが明らかに。『名探偵ポワロ』終了後、いくつかの映画に加えて、自国イギリスの長寿ドラマ『ドクター・フー』やフランスのミステリードラマ『マルロー警部のフランスさすらい事件簿』にゲストとして参加したが近年はやや遠ざかっていたため、ドラマ出演は2018年のミニシリーズ『プレス 事件と欲望の現場』以来、6年ぶりとなる。(※2019年から2022年にかけて参加した『ダーク・マテリアルズ』は声のみの出演)
David Suchet to star in new Channel 5 thriller #TheAuPairhttps://t.co/HkCrvIxXbb pic.twitter.com/bqDDl33kWX
— Radio Times (@RadioTimes) June 26, 2024
久々に姿を見せるデヴィッドが『The Au Pair』で演じるのは、娘ゾーイが暮らす家の隣に越してきた糖尿病を抱える父親のジョージ。成功者であるクリスと結婚しているゾーイはすべてを持っているように見えたが、若く魅力的なフランス人女性サンドリーヌを雇ったことから、ゾーイの家庭は不穏な雰囲気に。様々な疑惑が持ち上がると同時に、いくつもの問題も表面化していく…というストーリー。
絵に描いたようなイギリスのカントリーサイドを舞台に、家族の複雑さ、信頼関係、隠されていた秘密を掘り下げるという。
デヴィッドのほかには、娘ゾーイ役でサリー・ブレットン(『ミステリー in パラダイス』)、ゾーイの夫クリス役でケニー・ドーティ(『ヴェラ ~信念の女警部~』)、サンドリーヌ役でリュドミラ・マコウスキー(『Lupin/ルパン』)が出演。
『SHERLOCK/シャーロック』のアマンダ・アビントン主演の犯罪ドラマ『Desperate Measures(原題)』を手掛けたマイケル・フットと、『船上歌手ジャックの事件簿~絶景ミステリー・クルーズ』のアンディ・ベイリスが脚本を執筆。監督を務めるのは、アイルランド発のコメディドラマ『Obituary(原題)』のオーナ・カーニー。
フランス人俳優のリュドミラが参加するほか、フランスの制作会社も関わる本作について、Channel 5のコンテンツ責任者であるセバスチャン・カードウェルは「まさに国際的なコラボレーション」だと表現している。
デヴィッドといえば、ポワロやミス・マープルを生んだ“ミステリーの女王”ことアガサ・クリスティーの足跡を辿るドキュメンタリー番組『Travels with Agatha with Sir David Suchet(原題)』でナビゲーターを務めることが先日報じられたばかり。70代後半になっても活動を続ける彼の新番組は日本にも上陸してくれるだろうか。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
Photo:『名探偵ポワロ』© ITV PLC