二度のアカデミー賞受賞歴を誇る名優ロバート・デ・ニーロが、その長きにわたるキャリアにおいて初めてのドラマシリーズ主演を飾る、Netflixオリジナル『ゼロデイ』。ロバートにとってはいわば主戦場とでも言うべき「映画」とは異なる「TVドラマ」の撮影ということもあり、なかなかの苦労を強いられたようだ。米Varietyが報じている。
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ドラマ撮影に苦労したロバート・デ・ニーロ
Netflixオリジナルドラマ『ゼロデイ』は、全米に未曾有の通信障害が巻き起こり、元アメリカ合衆国大統領のジョージ・マレン率いる「特別捜査委員会」が、壊滅的な被害をもたらしたサイバー攻撃を捜査することになる、サイバー・スリラー。ロバートは、主人公のマレン役に扮し、捜査を進めていく過程で、自らの秘密や過去と向き合っていかなければならなくなる。
ロンドンで行われたプレビューイベントに姿を見せたロバートは、本作の撮影について、イギリス海峡を例に語った。
「3つのことを立て続けに行っているようなもので、私はそのほとんどをこなしていた。だから、どんなに単純なことであっても、すべてについていく必要があった。だから、イギリス海峡に見立てることにしたんだ。フランスからイギリスへ泳ぎ、振り返ってもフランスは見えない。前を向いてもイギリスは見えない。それでも泳ぎ続けるしかない。さもないと流されてしまうからね」どうやらロバートにとっての初のドラマ主演は苦労の連続だったようである。
とはいえ、製作陣にとって本作の主人公を演じる俳優はロバートしか考えられなかったようで、製作総指揮を務めるエリック・ニューマン（『ナルコス』）は「もし、信頼、信ぴょう性、威厳を持ち合わせた誰かに大統領や元大統領を演じてほしいとなったら、そのリストはとても短いものになる。ロバートはその中でもトップに名前が来る存在だ」と、第一候補として考えていたロバートの出演が叶い喜ぶ。
ニューマンと共に製作総指揮にも名を連ねるロバートは「5、6カ月ぐらいの期間でニューヨークにいながら何かしたいとエージェントに伝えていたんだ。そこでリミテッド・シリーズの話になった。エリックから何週間かに一度、エピソードの詳細が送られてきて、それだけで“準備はできている、やるよ”と言うには十分だった」と、今回のプロジェクトは自然な流れでまとまったと明かしている。
ロバート・デ・ニーロほどのキャリアを誇るオスカー俳優であっても、初めての現場はやはり一筋縄ではいかないようである。それだけの苦労を強いられた作品で、一体どんな演技を披露してくれているのか、期待せずにはいられない。
リミテッド・シリーズ『ゼロデイ』は、Netflixにて2月20日（木）より独占配信スタート。（海外ドラマNAVI）
