嘘を味わう海外ドラマ【10選】

桜の開花情報が伝えられる時期になりましたね。今日から4月ですが、4月1日といえばエイプリルフール。というわけで、「嘘」にまつわる海外ドラマを10本ご紹介しましょう。

嘘を味わう海外ドラマ

『ビッグ・リトル・ライズ』

タイトルに「ライズ（嘘）」とある本作は、子どもを持つ母親たちが主人公で殺人事件も起きることから『デスパレートな妻たち』と比較されることも。あちらよりもシリアスですが、犬猿の仲であるマデリンとレナータのようにコミカルな印象の強いキャラクターもいて、重い気分になることなく楽しめます。誰かの母親であり妻である彼女たちが抱える嘘や秘密を、ニコール・キッドマン、リース・ウィザースプーンという二人のオスカー女優をはじめとする豪華キャストで描き、エミー賞やゴールデン・グローブ賞も総なめ。リミテッドシリーズのはずが、現在はシーズン3の製作も進められているほど完成度の高い作品。各シーズンの話数が手頃なので、休日にイッキ見するのもオススメ。

シーズン1～2はU-NEXTにて配信中。

『インポスターズ 愛しの結婚詐欺師』（『インポスターズ 美しき詐欺師たち』）

愛する女性と結婚して幸せいっぱいのはずが、ある日彼女は消え失せ、お金もなくなっていた...。男女どちらも虜にしてしまう美人の結婚詐欺師と、彼女を追う元ターゲットたちを描くコメディ。ターゲットを夢中にさせて全財産を奪い取った上、警察に通報されないよう相手の弱みも握っておくマディを演じるのは、イスラエル出身のインバー・ラヴィ（『プリンズ・ブレイク』）。外見をコロコロと変えながら出会う人々を魅了していく、そのセクシーでチャーミングな小悪魔ぶりは必見です！　二転三転するストーリーからも目が離せません。

『ホワイトカラー』

セクシーでチャーミングな詐欺師といえば、犯罪捜査ドラマ『ホワイトカラー』のニール・キャフリーも外せません。容姿端麗な上に柔らかい物腰であっという間に相手（特に女性）を魅了する彼は、恩赦のためにFBIに捜査協力するようになっても、詐欺師として鳴らしていた昔のクセが顔を出してしまうこともたびたび。とはいえ、コンビを組むFBI捜査官のピーターに対する助言は真実を突いていることが少なくありません。

Disney+（ディズニープラス）にて配信中。

『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』

嘘をつかざるを得ない女性たちを描く衝撃作。健康な子どもが滅多に生まれなくなった管理社会を舞台に、家族や自由を奪われた"侍女"と呼ばれる女性たちの苦悩と葛藤が綴られます。逆らえば破滅となるため、主人公は常に本心を隠していますが、時には嘘でなく真実を口にしたり、思いのままに行動し、そうした姿が感動や爽快感を与えてくれます。『ビッグ・リトル・ライズ』同様、エミー賞やゴールデン・グローブ賞で多くの賞を獲得。最終のシーズン6は2025年配信予定と言われています。

シーズン1～5がHuluにて配信中。

『嘘の天才　～世界最大の金融詐欺～』

金融界を揺るがせた巨額金融詐欺事件を米HBOが映像化したTV映画。どうやって男は大手企業やハリウッド関係者、家族すらも騙し続けたのか...？　650億ドルもの大金を破綻させ2008年に逮捕されたバーニー・マドフを演じるのは、アカデミー賞を2度受賞したロバート・デ・ニーロ。監督を『レインマン』のバリー・レヴィンソンが務めています。

Amazonにて配信中。

『インコーポレイテッド』

マット・デイモン＆ベン・アフレックが製作総指揮を手掛けた本作は、富裕層と貧困層で二分化された近未来を舞台に、国を支配する巨大企業で身分を隠してキャリアを積む男の姿を描くSFサスペンス。ある目的を持って巧妙に周囲を欺き、正体がバレれば破滅という危険なゲームで命を賭けて冷酷な監視世界をのし上がっていく主人公ベン・ラーソンの頭脳戦が見どころです。

『スニーキー・ピート』

『インコーポレイテッド』と同じく、主人公が別人を装う本作は、『ブレイキング・バッド』のブライアン・クランストンが製作総指揮・出演を兼任した犯罪ドラマ。刑期を勤め上げて刑務所から出てきた一人の詐欺師は、自分を追う残忍なギャングから身を隠すため、刑務所で同じ房にいたピートのふりをして、長年疎遠になっているその家族のところに身を寄せることに。しかし、この家族は数々の問題を抱えており、詐欺師は自分の問題に加えて彼らの面倒までしょいこむことになってしまう…というストーリー。彼とピートの家族との心温まる交流も見逃せません。

Amazon Prime Videoにて配信中。

『シャーロック・ホームズの冒険』（「瀕死の探偵」）

世界一の名探偵も大きな嘘をつくことがあるんです。シャーロック・ホームズは相棒のワトソンに推理の内容や犯人が誰なのかをギリギリまで言わないことも珍しくない秘密主義者ですが、相手を最も騙したと言えるのが第37話の「瀕死の探偵」。ハドソン夫人からホームズが危篤状態だと聞いたワトソンは驚いて親友のもとへ駆けつけますが…。ホームズを演じるジェレミー・ブレットの鬼気迫る演技も必見です。

『ロブ・ロウの敏腕ドラマ弁護士』

『ザ・ホワイトハウス』のロブ・ロウが演じるのは天然の嘘つきキャラ。法律事務所を経営する一家の長男ながら俳優になって法廷ドラマの弁護士役で人気を博していた男が、番組終了後に実家へ戻ると、長年演じた弁護士気分が抜けずに、弁護士資格を持たないまま本物の法廷で活躍するというコメディドラマです。本物の弁護士である弟との兄弟間コンプレックスや中年の危機がコミカルに、時にほのぼのと描かれています。

Amazonにて配信中。

『ライ・トゥ・ミー』

こちらは、嘘を見抜く"人間ウソ発見器"ことカル・ライトマン博士が主人公。人々の表情や無意識な動作から様々な感情を読み取れる彼が、FBIや国防総省から依頼を受けて事件を解決していく犯罪捜査ドラマです。主演はクセ者役が多いティム・ロス。嘘をテーマに、警官と容疑者による心理戦を描いた『ライアー』という映画にかつて出演していたことを考えると、味わい深いキャスティングです。