米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で1月7日(火)に発生した大規模な山火事は、一週間近く経った今もまだ鎮火していない。10,000棟以上の建物が焼失し、死者24人、行方不明者13人、さらには現場の混沌に乗じた窃盗行為や放火行為も起きていると伝えられる中、心温まるニュースも届いた。
ほかの人の代わりに昼夜構わず動物救助
その主役となった一人は、俳優のウィリアム・マクナマラ(『コピーキャット』)。現在59歳のウィリアムはもともと動物が好きで、以前から犬や猫の保護活動や里親制度を呼びかけ、自身も昨年末に犬を引き取っていた。そんな彼はこの度の火災発生以来、SNSを通じてペットを飼っている人々と連絡を取り、ロサンゼルスの生き物を助けるための活動を無償で行っている。
火災発生により道路が大渋滞したり一部の行き来が禁じられたりしたことから、自分の家に戻りたくても戻れない人が続出。そうした事情でペットや家畜のもとに帰れない人からひとたび連絡を受ければ、ウィリアムを含むアニマル・レスキュー隊は、昼夜構わずその人の家や牧場を訪れ、見知らぬ人間に怯えて逃げ回る猫、豚や鶏、山羊、馬、孔雀といった動物を救出。取り残された動物たちを安全な場所へと運び出し、食事や水を与えている。
ウィリアムは、消防士や警官には消火や人命救助に専念してほしいので、動物に関して助けが必要な人は「(緊急番号の)911に電話する代わりに自分に連絡してほしい」と呼びかけている。
火の回る中、愛猫を助け出す
一方、ペットを自ら救出したのは俳優のサマンサ・ローズ・ボールドウィン。リブート版『ゴシップガール』や『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』に端役で出演していたサマンサは、火災が起きた時には自分のアパートから離れた場所にいたものの、大渋滞する道路を2時間かけて車で移動。渋滞のため、最後は車を降りておよそ15分間走って自宅に辿り着いたという。
その後、自宅の中を20分探し、怯えて隠れていた10歳の愛猫キティを発見。ブランケットでくるんだ上でキャリーケースに入れた。そして猫とともに家を出る頃には火が近づいており、置いてきた車に戻ることはできない状況に。「大きな風と煙が巻き起こって周りが何も見えない恐怖の中、“どこへ行けばいいの?”と思った」サマンサだが、水のある方がいいだろうと、火の点いた枝や燃えるヤシの葉が舞い散る中を走って海の方へ向かうことに。「まるでアクション映画を見ているようだけど、実際に私の身に起きていることだった」
その後、近くの小学校で警備員を務める父親と合流し、今はハリウッドの北部にある友人宅に身を寄せているという。「まるでバスにはねられたみたいに全身が痛いし、『マッドマックス』の世界みたいに灰で顔が真っ黒になった。胸や喉がちょっとイガイガするけど、父も猫も私も生きているのは喜ばしいわ」と、キティとのツーショットを投稿した彼女は回想している。
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