映画『羊たちの沈黙』に登場するハンニバル・レクター博士の若かりし日を描いた人気サイコ・サスペンスドラマ『ハンニバル』に主演したマッツ・ミケルセンが、キャリアの初期に出演料の代わりに自転車を貰ったエピソードを披露している。
映画の思い出を明かしたマッツ・ミケルセン
デンマーク出身のマッツは、『ハンニバル』のほか、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』やマーベル映画『ドクター・ストレンジ』などのハリウッド作品に出演する前は、デンマークやヨーロッパを拠点に活動していた。
“北欧の至宝”と呼ばれるほどの大スターとなったマッツだが、そんな彼にも下積み時代が存在している。米Far Outのインタビューでマッツが、記念すべき長編映画デビュー作となる1996年公開のデンマーク映画『プッシャー』が、思い出深かったと振り返っている。
「『プッシャー』は間違いなく特別でしたね。出演料として自転車をもらいました。安い自転車です。それがギャラだったんです! 実のところ、後部にチャイルドシートを付けられないかどうか、かなり熱心にプロデューサーと交渉しました。“NO”と言われたけど、もう何年も彼のことを知っていて大好きだから、あの交渉は今でも笑い話です」
『プッシャー』は、麻薬の密売人が借金地獄にはまっていく様を描いたサスペンス・スリラー。スキンヘッドで冷酷なトニー役を演じたマッツは強烈な印象を残し、この作品をバネに次々と出演作を重ね、続編『プッシャー2』では主役に昇格。2004年公開の『キング・アーサー』でハリウッドデビューを飾った後は、『007/カジノ・ロワイヤル』でヴィランのル・シッフル役で人気を不動のものに。それ以降も、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を続けている。
東京コミコンで来日!
ここ近年、マッツは映画界を拠点にしており、ドラマシリーズには出演していないが、『ハンニバル』で共演したヒュー・ダンシーとともに、12月6日(金)~8日(日)に開催される東京コミコンに参加する予定だ。
自転車がギャラだったデンマーク映画『プッシャー』はPrime Videoで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Far Out
Photo:マッツ・ミケルセン公式Instagram@theofficialmadsより