マッツ・ミケルセン、負け犬を演じるのが好き!?

日本でも現在公開中の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』に出演しているマッツ・ミケルセン。悪役を演じることが多い印象だが、実際に美形キャラよりも負け犬キャラを演じる方が好きだと米GQ誌のインタビューで話している。

負け犬、悪役は「楽しい」

北欧の至宝と呼ばれ、日本にも熱狂的なファンを持つマッツ。6月30日より劇場公開された『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ではハリソン・フォード演じるインディの宿敵で悪名高き元ナチスの科学者であるユルゲン・フォラーを演じている。

負け犬を演じることが好きな理由について、「何か現実的なことをしながら、いかにも魅力的であるという二つの要素を組み合わせることには、まったく興味が湧かない」「負け犬たちは楽しいよ。僕らにとって彼らはなじみのある存在だから。誰しもそうした状況にいることが時にはあるかもしれないものだしね」と、共感できる現実味があることが魅力的なのだと説明した。

デンマーク出身のマッツがアメリカで名を馳せたのは、悪役としての存在感を発揮したからと言っても過言ではない。これまで演じてきたキャラクターには『ハンニバル』のハンニバル・レクターや『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のグリンデルバルド、『ドクター・ストレンジ』のカエシリウスなどがある。「もしほかに何もなかったら、間違いなくこれをやるよ。なぜなら楽しいからね」と悪役を演じることについて話し、「そうしたらヨーロッパに戻った時に何でも好きなことができるようになる」と続けた。

先日イタリアで開催されたタオルミーナ映画祭に参加した際、ハリウッド大作の常連になった後も故郷の作品に出演し続けることは大事だと考えていると明かしたマッツ。「僕の母語だからね。僕の物語であり、故郷の友人たちの物語。だからもちろん特別だし、いつだって故郷に帰るよ」と語った。そんな母国とハリウッドとの明白な違いはスケールだという。「デンマークの現場に入る時は10人くらいにおはようと挨拶をすればいいけど、『インディ・ジョーンズ』では300人くらいに挨拶していた」と話していた。

そんな故郷想いのマッツが将来的にやりたい映画として挙げたのはゾンビ映画。今年5月に大阪コミコンで来日した際にもゾンビ愛を語っていたマッツは、あらためてその魅力を口にしている。「ゾンビが大好きなんだ。なぜかは分からないけどね。子どもの頃からたくさんのゾンビ映画を見てきて、ずっと魅了されてきた。とてもゆっくりと動く敵には何か興味深いところがあって、実際にその世界に自分がいることを想像して敵から逃げながらも、追いかけられるスリルを味わうことができる。『ワールド・ウォー Z』はまた別だよ。あのゾンビたちはすごく動きが速いから」とゾンビ映画への愛を告白。マッツの悪役としての魅力を活かしたゾンビ映画が製作される日も近いかもしれない。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline