『窓際のスパイ』は9シーズン続く!?ショーランナーが語る

ミック・ヘロンによる英スパイ小説シリーズをドラマ化したApple TV+の『窓際のスパイ』。原作は現在9作目の執筆が進行中で、全作をカバーするべく番組が9シーズン続く可能性をショーランナーが示唆した。

原作小説をすべて映像化&映画化の可能性も

『窓際のスパイ』は、MI5(英国情報局保安部)の落ちこぼれチーム“スローホース”の活躍を描いており、チームを率いるジャクソン・ラム役で主演するのはゲイリー・オールドマン。各シーズンで一冊の原作小説を取り上げている。

米Hollywood Reporterのインタビューで、「小説と同様にドラマ版も9シーズン続けたいと思いますか?」と質問されたショーランナーのウィル・スミス(俳優とは別の人物)が、「そうですね。今、ミックは9冊目を書いていると思いますが、どうなるかは様子を見ないといけません」と回答。次のように続けている。

「Appleが何を望んでいるのか、その欲求が何かによりますが、私自身は間違いなく長居しすぎる前に去って、もっと居てほしかったと思わせたいタイプなんです。とはいえ番組の世界はさらに掘り下げられるし、ミックは(シリーズのほかにも)『The Secret Hours』という素晴らしい本を書いていて、これはラムの背景を補足するような内容で、ほかの既存キャラクターも登場しています。素晴らしい小説だから、これをもとにしたミニシリーズや映画化の機会があるんじゃないでしょうか。ゲイリーは望まれる限り、ずっと続けたいと思っているし、彼はこのキャラクターを演じるのが大好きですからね」

ドラマ版は、シーズン3最終回の配信直後にシーズン5へ更新されるほどの人気を誇っており、この勢いならば小説シリーズがすべて映像化される可能性はあるかもしれない。

窓際のスパイ

米Deadlineのインタビューでは、現在66歳となった主演のゲイリーが、『窓際のスパイ』を「自分のキャリアのハイライト」と称している。「これまでのキャリアで十分と言えるほどの幸運に恵まれてきました。本当に感謝しています。もうすぐ67歳になる私にとって、この製作チームと、こんなに素晴らしい番組に出演できるなんて信じられないくらい幸運なことです。だから私は、この仕事が大好きなんです」と語った。

以前にゲイリーは、本格的なドラマ界への進出となった『窓際のスパイ』が引退作になるだろうと述べていたが、小説がすべてドラマ化されることになれば、引退計画は少し長引きそうだ。

『窓際のスパイ』シーズン1~3はApple TV+にて独占配信中。シーズン4が9月4日(水)から配信スタート。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Hollywood Reporter米Deadline

Photo:『窓際のスパイ』©Apple TV+