ミック・ヘロンの人気小説シリーズを原作とするApple TV+のスパイドラマ『窓際のスパイ』で主人公ジャクソン・ラムを演じる名優ゲイリー・オールドマンが、かつて人気ドラマ『フレンズ』シーズン7で演じたキャラクターとの共通点に言及している。
特定の遺伝子を共有!?
『窓際のスパイ』のラムは、MI5(英国情報局保安部)の落ちこぼれエージェント集団“スローホース(遅い馬)”を率いるリーダーだが、酒とタバコが好きで身だしなみをまったく気にかけない超毒舌キャラクターだ。一方、『フレンズ』シーズン7でゲイリーが演じたリチャード・クロスビーは、メインキャラクターの一人で俳優のジョーイが出演した戦争映画の共演者。リチャードは、酒に酔い、喋るたびに共演相手(ジョーイ)の顔に唾を飛ばすという、好感度が高いとは言えないキャラクターだった。
米Entertainment Weeklyのインタビューで、「クロスビーとラムは親戚ではないのですか?」と質問されたゲイリーは、「彼らは明らかに、アルコール依存症の遺伝子を共有しているだろうね。それは間違いない」と回答。「ラムはすごく気難しくて怒りっぽいけど、ベテランの海兵隊員だ。自分がどう見られるか、どう判断されるかなど気にしていない。そうなれば、敵は彼を見くびるだろうね。人は往々にして見た目で判断するから」とも続けた。
さらにゲイリーはラムの長所に注目し、こう述べている。「そんな彼の救いとなる点は、信じられないほど忠実で非常に賢く、過去も現在も仕事で優秀なところだ。海兵隊の諺、“仲間を見捨てるな”にちょっと似ているかもしれない。現場で仲間を見捨てることは絶対にしないし、彼はエージェントたちに本当に忠実だと思う。ラムが部下に酷く接したとしても、その目的は彼らが辞めるのを望んでいたり、辞めるべきだというメッセージを送っていたりするからだ。彼らが侮辱されたことで、もしくは死ぬほど退屈な仕事を与えられることで、このチームを去っていくことを望んでいるからなんだよ」
ゲイリー自身の分析によると、ラムが部下たちに対して辛辣な態度なのは、スローホースに長居することでキャリアを無駄にしてほしくないと思っているからのようだ。
『窓際のスパイ』はシーズン4の撮影を終え、現在シーズン5に取りかかっているところ。Apple TV+にてシーズン1~3が配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『窓際のスパイ』Apple TV+/『フレンズ』©Warner Bros. Entertainment Inc.