ドラマシリーズ初主演となった『窓際のスパイ』で引退を宣言しているオスカー俳優ゲイリー・オールドマン。同シリーズの今後について自身の引退についての考えも交えて話したとIndie Wireが伝えている。
ドラマ作品に憧れていた
ミック・ヘロンの人気小説シリーズをゲイリー・オールドマン主演でドラマ化したダークでコミカルなスパイドラマ『窓際のスパイ』。
「いくつかの最高傑作は、テレビの作品」と話すなど自身もテレビっ子だというゲイリー・オールドマンだが、キャリアを積み上げてきたのは主に映画。テレビ作品には何度かゲスト出演を果たしたことはあるが、本作で初めてメインキャラクターとしてレギュラー出演を果たした。
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞主演男優賞を受賞するなど数々の功績を残しているゲイリーだが、テレビを拠点とする俳優を何度か羨ましく思ったことがあるそう。
「キャラクターを再演するって本当に素敵なことだと思ったんだ。映画の続編で何度か同じ役を再演したことはあるけど、何シーズンにも渡って展開するのとは別物だ」と、その理由を説明するゲイリー。そうした憧れが、ようやく叶ったというのもあって『窓際のスパイ』はより特別な作品になっているようだ。
本作を機に俳優を引退することを検討していると発言していたゲイリー。その思いは今も胸にあるようで「もしこの作品が僕にとって最後になるなら…僕はこの作品をできることがとても幸せだし、8巻すべてやるよ。お金を払うのはAppleだから、配信を続けるかどうかは彼ら次第だけどね」とコメント。
好きな役柄の上位に入る!
MI5で落ちこぼれたスパイたちが集うスラウハウス(泥沼の家)を束ねる傲慢で悪名高い老いぼれスパイ、ジャクソン・ラムを演じるゲイリーだが、役柄を大変気に入っているようで「皮肉屋で攻撃的なボスになりきるのはとても楽しい。これまでにもいい役をたくさん演じてきたけど、(ラムは好きな役柄の)上位に入るよ。作品が始まってから、ミック・ヘロンはもうひとつ新たに本を書いたから、今後どうなるかなんて誰にもわからないよね。もしかしたら全部で9作になるかもしれないし、喜んで全作でジャクソン・ラムを演じるよ」と最後まで演じ切る意欲を示している。
また、「彼は本当にめちゃくちゃなんだ。でも、善悪の区別はついているし、忠実で、本当に優れた道徳心を持っていると思う。彼はなにも気にしていないように見せるが、おそらく他の誰よりも気にしているんだよ」とラムの魅力についても語った。
すでにシーズン3までApple TV+で配信中の本作はシーズン5まで製作が決定。今年の秋にシーズン4が解禁予定で、世界中のファンから熱い視線が注がれている。(海外ドラマNAVI)
Photo:『窓際のスパイ』Apple TV+