ダイアナ・ガバルドンの人気小説シリーズをもとに映像化され、世界中で熱狂的なファンを獲得しているファンタジーロマンス『アウトランダー』。現在制作が始まっている最終シーズンについて、原作とは異なる展開になると原作者のガバルドンが話した。英Radio Timesが伝えている。
残る3冊分のエッセンスを映像化?
米Starzで2014年に放送開始となって以来、原作小説と同じく多くの支持を獲得してきた『アウトランダー』は、最終シーズンが来年リリース予定で、前日譚『Outlander: Blood of My Blood(原題)』も進められている。原作者でドラマ版にゲストとして出演したりコンサルタントを務めたこともあるガバルドンが自身のFacebookでファンからの質問に応える中、その締めくくりに関して次のように言及した。「番組について私が言えることは限られているけれど、原作シリーズの結末そっくりにならないということは言えるわ」
2021年までに9冊が発表されてきた原作シリーズは、現在、最後の作品となる10作目が執筆中。ガバルドンによれば、シーズン7終了時点で7作目までの内容をおおよそカバーしているものの、残る全10話で小説3冊分の内容をどれだけ反映できるのかは難しいところだ。ガバルドンは「通常であれば、各シーズンで小説一冊分、本の内容のおよそ10%を番組に組み込むことができる。(ドラマでまだ描かれていない)残り3冊分で書かれた(非常に大まかに言って)120万ワードを、10時間の映像にどれだけ収めることができると思う? 明らかに、彼らは重要なシーンや台詞を厳選して撮影するでしょうね。それを枠に落とし込んで一つのシーズンが自然に成り立つように頑張っているし、合理的で満足のいく結末を用意できるようにしているところよ」と発言。脚本に落とし込む作業に限界があるため、ドラマ独自の結末が用意されるのが妥当との見解を示すとともに、原作ファンが特に見たいと思う名シーンは描かれるであろうとも話した。
ガバルドン自身は小説の10作目をのびのびと執筆できたようで、「番組ではシンプルに表現できないような内容が小説にはたくさん含まれる」と予告。「みんなが小説とドラマの両方を楽しんでくれたら嬉しい」と続けた。
一方ドラマの現場では、今月9日に記念すべき放送10周年を迎え、番組公式SNSではファンへの感謝を込めた動画を投稿。さらにカトリーナ・バルフ(クレア・フレイザー役)やサム・ヒューアン(ジェイミー・フレイザー役)を含む主要キャストがこれまでの軌跡を振り返った。ダンカン・ラクロワ(マータフ・フレイザー役)は、「僕たちの人生を変えてくれたこの番組、そして長年みんなで作り上げてきたものに対するファンのみんなの愛とサポートに一生感謝する」とコメント。特にダンカン自身は本作に出演しなければ俳優を引退するところだったそうで、「当時、キャリアはほぼ諦めかけていたんだ。アイルランドで14年間くらい役者をしたから、実のところ中国で英語教師になろうとして準備を進めていたんだよ」と明かしている。
さらにカトリーナは最後の脚本読み合わせの様子をInstagramにシェア。サムとのツーショットも添えられた投稿で「ついに……11年、(通算)101エピソード、たくさんの愛と汗と涙(ときどき血も)」というコメントとともに、キャストやスタッフ、そしてファンへの感謝の気持ちを綴った。そのほかのキャストも続々と最後の読み合わせに合わせて記念の投稿をしている。もうすぐ最終シーズンの撮影が始まるわけだが、キャストやスタッフ同様、ファンも終わりが近づくにつれて感慨深くなっていくだろう。
『アウトランダー』シーズン1~7(※シーズン7は前半のみ)はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:英Radio Times、米Entertainment Weekly①、Entertainment Weekly②
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