全米で配信中の海外ドラマおよび映画（ドキュメンタリー・リアリティショー含む）におけるランキングトップ10（ニールセン調べ）が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル（放映権を獲得した他社作品）」「映画」という3部門における全米でのストリーミング（配信）ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング（ニールセン調べ）
2024年6月24日（月）から6月30日（日）までの順位は以下の通り。
ドラマ（オリジナル）
- 『一流シェフのファミリーレストラン』（Hulu／計28話）...12億3300万分
- 『ザ・ボーイズ』（Prime Video／計29話）...11億7900万分
- 『ブリジャートン家』（Netflix／計24話）...11億4200万分
- 『史上最悪のルームメイト』（Netflix／計9話）...7億5500万分
- 『アメリカズ・スウィートハート：ダラス・カウボーイズ・チアリーダーズ』（Netflix／計7話）...5億5600万分
- 『Supacell/ スーパセル』（Netflix／計6話）...5億4900万分
- 『ラブ・アイランド』（Hulu/Netflix/Peacock／計191話）...5億2100万分
- 『パーフェクト・マッチ』（Netflix／計22話）...4億600万分
- 『サバイバー: 宿命の大統領』（Netflix／計53話）...3億5200万分
- 『メイヤー・オブ・キングスタウン』（Paramount+／計25話）...3億1900万分
ドラマ（非オリジナル）
- 『Your Honor / 追い詰められた判事』（Netflix/Paramount+／計20話）...15億8000万分
- 『デクスター ～警察官は殺人鬼』（Netflix/Paramount+／計96話）...14億8200万分
- 『ブルーイ』（Disney+／計154話）...10億9700万分
- 『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』（Max／計13話）...10億4700万分
- 『グレイズ・アナトミー』（Hulu/Netflix／計431話）...9億2900万分
- 『ファミリー・ガイ』（Hulu／計433話）...8億7700万分
- 『クリミナル・マインド FBI行動分析課』（Hulu/Paramount+／計343話）...8億8200万分
- 『NCIS～ネイビー犯罪捜査班』（Netflix/Paramount+／計468話）...8億8100万分
- 『ボブズ・バーガーズ』（Hulu／計268話）...8億6200万分
- 『ゲーム・オブ・スローンズ』（Max／計73話）...7億8000万分
映画
- 『ファミリー・アフェア』（Netflix）...9億200万分
- 『トリガー・ウォーニング』（Netflix）...6億9400万分
- 『インサイド・ヘッド』（Disney+）...4億9800万分
- 『ザ・フラッシュ』（Max/Netflix）...2億5400万分
- 『ミニオンズ』（Netflix）...2億2300万分
- 『モアナと伝説の海』（Disney+）...2億2000万分
- 『オッペンハイマー』（Prime Video）...2億800万分
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』（Netflix）...2億400万分
- 『カンフー・パンダ4』（Peacock）...2億300万分
- 『ホーム 宇宙人ブーヴのゆかいな大冒険』（Netflix）...1億9000万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
【海外ドラマ（オリジナル）】新シーズンスタートの『一流シェフのファミリーレストラン』堂々の1位
トップに躍り出たのは、本国では6月26日（水）からシーズン3の配信がスタートした『一流シェフのファミリーレストラン』。本作は、ニューヨークの一流レストランで働く新進気鋭のシェフだった主人公カーミーを中心に、彼の家族と兄の遺したレストランのスタッフたちを描く、食、家族、仕事、人生をテーマにしたドラマシリーズ。
シーズン3では、カーミーと仲間たちが遂に新しいレストラン「ザ・ベアー」をオープンさせる。星を獲得できるような一流のレストランを目指すカーミーは、私生活を犠牲にしてでも一心不乱に突き進むが、その行き過ぎた熱意についていけないスタッフたちの間で対立が発生。オープンしたてのキッチンでも、相変わらず言い争いが絶えない。クオリティを極限まで高めようとする“理想”と逃れることのできない“現実”――「ザ・ベアー」スタッフたちはどうなってしまうのか？
『一流シェフのファミリーレストラン』は、エミー賞やゴールデングローブ賞はもちろん、レビューサイトなどでも高い評価を受けている人気作。しかしながら、最新のシーズン3について、一部の視聴者から「展開が重い」という声も上がっているようだ。
4位にランクインした『史上最悪のルームメイト』は、米ニューヨーカー誌の記事をもとにしたブラムハウス制作のNetflixドキュメンタリーシリーズで、シーズン2が6月26日（水）よりリリースされた。不可解な行動や迷惑行為を繰り返すルームメイト（や家主）との悪夢のような同居生活の体験者が、その想像を絶する恐怖を語る。
実際に起きた出来事が語られ、“人怖”を味わえる一作。アメリカでの評価も高く、ポール・フェイグ（『シンプル・フェイバー』『ゴーストバスターズ』）がメガホンを取り、映画化されることも決まっている。
10位は、ジェレミー・レナー主演のクライムサスペンス『メイヤー・オブ・キングスタウン』。この週は、シーズン3の第5話（全10話）が解禁された。
刑務所が集まる町キングスタウンを舞台に、警察・看守・囚人・ギャングの間のパワーバランスを保ち町の治安を守ってきた権力者マクラスキー家の姿をサスペンスフルに描いた本作。2021年にアメリカにて配信されたシーズン1の第1話は初日視聴者数が260万人を超え、当時のParamount+においてオリジナル脚本ドラマの最高視聴者数記録を更新する大ヒットスタートを切り、大きな話題を呼んだ。
日本では、8月2日（金）よりParamount+にてシーズン3が独占配信予定。
【海外ドラマ（非オリジナル）】ユニバース拡大中の『デクスター』が急浮上
この週も、非オリジナル部門の1位は変わらず『Your Honor / 追い詰められた判事』だった。
前週9位だった『デクスター ～警察官は殺人鬼』が2位に急浮上。同作は、マイアミ警察に勤めるシリアルキラーの主人公、デクスター・モーガンがほかの凶悪犯罪者たちと対決する姿を描き、米Showtimeにて2006年から2013年にかけて8シーズンにわたって放送された犯罪ドラマ。
番組が終了すると、2021年には続編ドラマ『デクスター：ニュー・ブラッド』が制作され、本家の終了時点から10年後の世界が描かれた。また、本家シリーズの前日譚にあたる『Dexter: Original Sin（原題）』が本国でもうすぐお披露目となるなど、「デクスター」シリーズは今なお広がりを見せている。さらに、7月26日に開催されたサンディエゴ・コミコンでは、『～ニュー・ブラッド』に続く新スピンオフ『Dexter: Resurrection』の製作と、本家に主演したマイケル・C・ホールが出演することも発表された。
4位にスピンオフの『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』、10位に本家『ゲーム・オブ・スローンズ』と、二作品が仲良くトップ10入り。
ジョージ・R・R・マーティンの小説「炎と血」シリーズのドラマ化で、『ゲーム・オブ・スローンズ』の200年前を描く『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。現在、シーズン2が本国アメリカで放送中（日本ではU-NEXTで独占配信中）で、その最終話は8月4日（日）に解禁される予定だが、7月30日（火）に映像の一部がリークされたことで話題に。TikTokのあるアカウントから14本の動画が投稿され、本編のおよそ30分にあたるシーンが放送に先んじてSNSで出回ることになった。
ファンの一刻も早く見たい気持ちも分からなくはないが、ルールに従って完全なものを見る形でコンテンツを楽しんでほしいものだ。
【映画】ザック・エフロンら出演の新作ラブコメが初登場！
映画部門の1位に輝いたのは、6月28日（金）に配信開始となったNetflixオリジナル映画『ファミリー・アフェア』。
ハリウッドスターであるクリスのアシスタントを務めるザラは、有名作家の母ブルックと自身の上司にもあたるクリスがベッドインしているところを目撃してしまう。日頃、クリスから無茶な要求をされ、彼の女性に対する最低な行いを見てきたザラは、母親にクリスと別れるように訴えるが…。
ハリウッドスターのクリス役をザック・エフロンが務め、彼と大人の恋に落ちるブルック役にはニコール・キッドマンがキャスティング。そして、『キスから始まるものがたり』のゾーイ・キングが二人を別れさせるために奮闘するザラに扮する。
4位にはDC映画『ザ・フラッシュ』が久々のランクイン。
地上最速のヒーロー“フラッシュ”ことバリー・アレンは、そのスピードで時間をも超越し、幼いころに亡くした母と無実の罪を着せられた父を救おうと、過去にさかのぼって歴史を改変してしまう。そして、バリーと母と父が家族三人で幸せに暮らす世界にたどり着くが、その世界にはスーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンは存在せず、バットマンは全くの別人になっていた。さらに、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が大軍を率いて襲来し、地球植民地化を始めたことから、フラッシュは別人のバットマンや女性ヒーローのスーパーガールとともに世界を元に戻し、人々を救おうとするが……。
7位は、クリストファー・ノーマン監督最新作『オッペンハイマー』。原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材した歴史映画だ。
第96回アカデミー賞では作品賞のほか、監督賞、主演男優賞（キリアン・マーフィ）、助演男優賞（ロバート・ダウニー・Jr.）、他作曲賞、撮影賞、編集賞など最多7部門を受賞。81回ゴールデングローブ賞では、クリストファー・ノーラン初の監督賞を受賞、他最多5部門を受賞している。
（海外ドラマNAVI）
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Hulu（月額1,026円税込）とDisney+（スタンダードプラン月額990円税込 or プレミアムプラン月額1,320円税込）2つのサービスを利用できる。
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Photo:『一流シェフのファミリーレストラン』シーズン1©2022 FX Productions, LLC. All Rights Reserved.
