シリアルキラーが主人公の人気ドラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』の前日譚がもうすぐお披露目となることは当サイトでもお伝えしてきた通り。そんな中、7月26日に開催されたサンディエゴ・コミコンで、本家に主演したマイケル・C・ホールがこの前日譚のみならず新たな続編にも参加するという驚きのニュースが報じられた。米Varietyが伝えている。(※この記事は『デクスター』過去シリーズのネタバレを含みますのでご注意ください)
『~ニュー・ブラッド』のその後が描かれる!?
マイアミ警察に勤めるシリアルキラーの主人公、デクスター・モーガンがほかの凶悪犯罪者たちと対決する姿を描き、米Showtimeにて2006年から2013年にかけて8シーズンにわたって放送された犯罪ドラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』。その前日譚となる『Dexter: Original Sin(原題)』の解禁が待たれる中、キャストやスタッフがサンディエゴ・コミコンのパネルに登場。そこに一緒に参加していたマイケルが前日譚にてナレーターを務めるだけでなく、新たなスピンオフ『Dexter: Resurrection(原題)』で再び姿を見せると発表された。
「素晴らしいマイケル・C・ホールが、Showtime史上最も成功した番組に登場したアイコニックな役柄のデクスター・モーガンを再演することにワクワクしています」と話したのは、Paramount Globalの共同CEOであるクリス・マッカーシー。「『Dexter: Resurrection』が長年のファンの多くに魅力的に映る一方で、『Dexter: Original Sin』は物語を最初から始めることで、既存の視聴者だけでなくまったく新しい世代の視聴者にもこの象徴的なシリーズを紹介することができるでしょう」と述べている。
本家終了後、2021年には続編ドラマ『デクスター:ニュー・ブラッド』が制作されて本家の終了時点から10年後の世界が描かれたが、『Dexter: Resurrection』は『~ニュー・ブラッド』に続くシリーズとなり、『~ニュー・ブラッド』のエンディング直後から幕を開けるとのこと。2025年夏の解禁を目指すこの新作はリミテッドシリーズではなく、結果次第で更新される可能性があるという。
ここでファンが気になるのは、『デクスター:ニュー・ブラッド』のエンディングで死んだはずのマイケル演じるデクスターが『Dexter: Resurrection』でどのように登場するのかということ。『デクスター:ニュー・ブラッド』のラストがお披露目された当時、クリエイター兼ショーランナーのクライド・フィリップスは「デクスターは死んだ」と断言していた。しかし、今回そのことについて質問されたマイケルは「そうだった?」とはにかんで「外は本当に寒いね(※デクスターは雪の積もった屋外で死亡)ってこと以外、何を言う権利が僕にあるのか分からない」とコメント。
本家の放送終了から10年以上経った今でも動画配信サービスの視聴率ランキングで『デクスター』が上位にランクインしていることについて、「信じられない」「人々の心を掴む何かがこの世界、このキャラクターにはある」と言うマイケルは、デクスターだけでなく、本家ラストで命を落としたジェニファー・カーペンター演じる妹デボラの復活の可能性についても言及。「可能性がないとは言わない。この世界にはある種の魔法のような要素があるから、いかなる案についても絶対に否定しないよ」とVarietyに語り、「彼の広い世界にはたくさんの登場人物がいて、再登場する可能性を秘めている」とそのほかのキャラクターも出てくる可能性を残した。
マイケルとジェニファー演じるデクスター、デボラをはじめとしたシリーズでおなじみの面々が再びお目見えするならファンには嬉しい限りだろう。
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Photo:『デクスター ~警察官は殺人鬼』© Showtime Networks Inc. All rights reserved.