京都を舞台に描くApple TV+のミステリードラマ『サニー』に主演するラシダ・ジョーンズ(『サイロ』)が、日本の撮影で大変だったことを明かしている。
日本での撮影を振り返ったラシダ・ジョーンズ
『サニー』の主人公は、京都に暮らすアメリカ人のスージー。ある日、スージーの日本人の夫と息子が不可解な飛行機事故で消息不明となり、彼女は夫が勤める電子機器会社が製造した新型の家庭用ロボット、サニーと暮らすことになるが……。
米What to watchのインタビューで、スージー役を演じるラシダが日本での撮影を振り返っている。「日本が大好きになりました! 京都と東京で撮影したのですが、夏は気温が38度近くで湿度は100パーセントで、すごく暑かったから理想的ではありませんでした。チャレンジを要する撮影だったけど、日本を舞台にしていることは本作の特徴なので、その価値はありました」
2022年夏から半年にわたって撮影された『サニー』は京都と東京でロケが敢行され、京都の二年坂や八坂の塔(法観寺)、四条通り商店街にあるラーメン店「一蘭」などで撮影されたそうだ。
また、監督・製作総指揮を務めたルーシー・チェルニアク(『このサイテーな世界の終わり』)によると、舞台となる日本で実際に撮影したことで、よりリアリティに迫った作品になったという。「半年にわたる日本での撮影は、私たちが下す全ての決断に影響を与えました」と答えたシャーニアクは、こう続けている。
「私たちが何かをしている時に、日本人スタッフの誰かが、それが習慣であれ小道具であれ、あるいは他の何かであれ、“あれはちょっと違うかな”と指摘することが何度もありました。ですから、そのレベルの細部まで正すことは、(脚本・製作総指揮の)ケイティ(・ロビンス)と私にとって重要でした。それが番組を、より本物らしく、より良いものにしたのです」と述べた。
ここ近年は『サニー』のほか、1990年代の東京を舞台にした『TOKYO VICE』や『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』、『SHOGUN 将軍』も日本で撮影されたシーンがある。日本で撮影・製作する海外の映像作品に、制作費の一部を支援する制度が発足したことも影響しているようだ。
『サニー』は主演のラシダのほか、スージーの夫マサ役で西島秀俊(『新・ウルトラマン』)、ヒメ役でYOU(『カムカムエヴリバディ』)、ノリコ役でジュディ・オング(日本版『SUITS/スーツ』)、ユウキ役で國村隼(『シン・ゴジラ:オルソ』)らが出演している。
日本を舞台にミステリーが繰り広げられる『サニー』は、AppleTV+にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Apple TV+画像提供『サニー』