『ハリー・ポッター』ダニエル・ラドクリフがドラマ版への出演に言及

世界的に空前の大ベストセラーとなったJ・K・ローリングの同名小説を映画化した『ハリー・ポッター』シリーズに主演したダニエル・ラドクリフが、米Maxで企画が進行中のドラマ版への出演について言及している。

視聴者として観賞するのが楽しみ

2023年4月に発表されたドラマ版は、「原作に忠実に」をモットーに、1シーズンかけて小説一冊分の物語を映像化していくという。現時点でキャストは発表されていないが、映画シリーズのオリジナルメンバーが出演する可能性はあるのだろうか?

米E!のインタビューに応じたダニエルがドラマ版について、「世界中の皆さんと同じように、僕も視聴者として観賞するのがすごく楽しみです」とコメントし、カメオ出演するのかどうかとの質問には、「そうは思いません」と回答。「スタジオは賢明にも、(オリジナルキャストと)きっぱりとした別れを望んでいると思います。それに僕たちがドラマ版で何かすることで、上手くいくかどうか分からないしね」と付け加えた。

2023年夏にもダニエルは、ドラマ版の製作を応援しつつも出演については消極的な姿勢を見せ、「ドラマ版のどこかに、昔のハリーをカメオ出演させる方法を考える必要はないだろし、僕も全く望んでいません」と発言。「もちろん彼らの幸運を祈っているし、聖火が受け継がれることにとても興奮しています。でも、僕が物理的にそれを渡す必要はないんじゃないかな」と述べていた。

好きな原作は?

また、現地時間6月16日に開催された第77回トニー賞授賞式にて、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』の演技でトニー賞初受賞を果たしたダニエル。受賞後にPeopleの取材に応じたダニエルは、視聴者としてドラマ化されるのを最も楽しみにしている「ハリー・ポッター」シリーズを明かした。

原作シリーズの最終章、第7作目にあたる「ハリー・ポッターと死の秘宝」を挙げたダニエルは、「最後の1冊は、まだしばらく時間がかかると思うけど、本でも映画でも一番好きな作品だったんだ」と語った。

現時点では、原作者のJ・K・ローリングと、『ファンタスティック・ビースト』シリーズを手掛けたニール・ブレア、『私立探偵ストライク』のルース・ケンリー=レッツが製作総指揮を務めることしか伝えられていない。

原作者とは連絡を取っていない

2020年6月、ローリングはSNSに投稿したトランスジェンダーに対するコメントで物議を醸したが、米Atlanticの取材でダニエルは問題のツイート以来、原作者と直接的に連絡を取っていないと認めている。

ローリングの発言については、「悲しい気持ちになるのは、出会った時の相手や時代、彼女の書いた本や創り出した世界すべてに深く共感できるからです」とコメントしたダニエル。「ローリングの存在なしに自分のキャリアはなかった」としつつも、「だからといって、誰かに自分の信念を左右され続けてよいという意味ではありません」と続け、自身の立場を明確していた。

『ハリー・ポッター』ドラマ版については、キャスティングなどの新情報に注視しておきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハリー・ポッターと秘密の部屋』©GIG/FAMOUS