『アマデウス』ドラマ版のモーツァルト役は『ホワイト・ロータス』あの人に

18世紀後半のウィーンを舞台に、天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトとアントニオ・サリエリの関係を描き、アカデミー賞8冠に輝いた1984年の名作映画『アマデウス』。そのドラマ版の主人公モーツァルト役に、『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』で知られるウィル・シャープが決定した。米Deadlineが伝えている。

俳優だけでなく監督や脚本家の顔を持つ才人

幼い頃から天才として知られ、35歳で早世したモーツァルトの姿を、同時代を生きた宮廷音楽家サリエリの視点で描き、アカデミー賞作品賞・主演男優賞を含む8部門を受賞した『アマデウス』。もともとはピーター・シェイファーの舞台劇として人気を博した作品のドラマ化が英Skyにて進行中だと報じられたのは2022年11月『Giri/Haji』『ラザロ・プロジェクト 時を戻せ、世界を救え!』といったドラマで知られるジョー・バートンが手掛ける。

モーツァルトの才能に嫉妬し、彼を殺したという噂も流れたサリエリの視点で、モーツァルトの波乱に満ちた人生を振り返る作品。今回バートンが新解釈でよみがえらせるドラマ版は、「新鮮で親密、かつ冷笑的。時に登場人物たちの手の内にあると感じることになる」と、Skyは紹介している。ウィル以外のキャストは今後徐々に発表されるようだ。年内に製作開始予定。

『Giri/Haji』に続いてバートンと組むウィルは、『ホワイト・ロータス』シーズン2に出演してエミー賞や英国アカデミー賞候補になり、一気に知名度が上昇。今後は、レナ・ダナム(『GIRLS/ガールズ』)が手掛けるNetflixドラマ『Too Much(原題)』、ナオミ・ワッツ(『ツイン・ピークス The Return』)やノエミ・メルラン(『パリ13区』)が出演する映画『エマニエル夫人』のリメイク版が待機している。なお、『ホワイト・ロータス』シーズン2には、映画版の『アマデウス』でサリエリを演じてオスカーを手にしたF・マーレイ・エイブラハムも出演していた。

ドラマ『ランドスケーパーズ 秘密の庭』とベネディクト・カンバーバッチ主演映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』では監督・脚本を兼ねるなど、俳優以外でも活躍しているウィル。今回は『ランドスケーパーズ』に続いて製作総指揮にも名を連ねており、カメラの前のみならず裏側での活躍にも注目したい。

『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

Photo:『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.