先月行われた第75回エミー賞授賞式で主要部門をほぼ独占し、有終の美を飾った米HBOの『メディア王 ～華麗なる一族～』。ブライアン・コックス演じる家長ローガン・ロイの姿をもう見ることはできないと思っていたファンは多いだろうが、この度とあるプロモーションで復活を遂げた。しかもNetflixの人気ドラマ『エミリー、パリへ行く』の世界観で登場するという予想外のビッグサプライズだ。
ローガンとシルヴィ、リリー（？）がまさかの共演！
3月15日から22日にかけてフランス北部のリールで開催される、TVシリーズに特化した国際的なイベント「Series Mania」が、『エミリー、パリへ行く』と『メディア王』のパロディをSNS向け告知動画として製作した。
「パリはあまりにも過大評価されている。リールこそ新たなパリだ」という言葉とともに、「Emily in Lille」というタイトルで幕を開ける動画。『エミリー、パリへ行く』ならぬ『エミリー、リールへ行く』という設定で、リリー・コリンズではない別人が演じるエミリーが会議室に入ると、そこにはフィリピーヌ・ルロワ＝ボリュー演じる厳しい上司シルヴィが！ 横にリュックの姿もあるけれど、こちらはエミリーと同じく、残念ながらご本人登場とはならず。
マーケティング会社をパリからリールに移したシルヴィは、厳しい経営状況を打破するためにもなんとか大きな顧客である「Series Mania」を繋ぎ留めたいと話し、何かできることはないか思案。するとエミリーが「国際的なゲストやセレブを起用した短めのティザー動画を作っては？」と提案する。そんな話し合いの最中、『メディア王』に登場したローガン・ロイからビデオ電話が！
ラグジュアリーなブランドのPRを得意とするシルヴィがローガンと知り合いというのも納得だが…シルヴィは驚いた様子で「死んだと思ってたわ」と言うと、ローガンは「今までになく最高の気分だよ」と笑顔でコメント。「それは良かった。それで何が欲しいの？」と聞くシルヴィに、「何も欲しいものはないよ、もう持ってる」と意味深発言。「どういう意味？」と問うシルヴィにローガンは「Series Maniaは私のものだ！」と叫び、大きな仕事を横取りされたシルヴィが激怒して動画は終わる。
🇫🇷 Lille, nouveau Paris ? Bien sûr !
Sylvie Grateau et Savoir s'installent dans le Nord pour conquérir Séries Mania. Problème ? Un redoutable concurrent.
Par Stéphane Foenkinos et Benoît Pétré, avec Philippine Leroy-Beaulieu et Brian Cox. pic.twitter.com/VMjrpVudyl
— SERIES MANIA (@FestSeriesMania) January 29, 2024
2つの人気ドラマがコラボレーションするという、なんとも豪華なパロディ。ちなみに、リリーに代わってエミリーを演じたのは、「Series Mania」のチーフを務めるローレンス・ハーズバーグだ。見事なPR戦略で世界中を巻き込む告知に成功した「Series Mania」。“リアルエミリー”と言えるPRチームの顔が見てみたいものだ。
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Photo:『メディア王 ～華麗なる一族～』© 2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO ® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.／Netflixオリジナルシリーズ『エミリー、パリへ行く』独占配信中
