『刑事スタスキー&ハッチ』デヴィッド・ソウルが80歳で死去。相棒が追悼

米ABCにて1975年から1979年にかけて放送された人気ドラマ『刑事スタスキー&ハッチ』で主人公の一人、ケネス・ハッチンソンを演じたデヴィッド・ソウルが死去。相棒がその死を悼んだ。米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。

1週間ほど前に投稿していたが…

『刑事スタスキー&ハッチ』は、下町育ちで陽気なスタスキーと、インテリで甘いマスクのハッチという対照的な二人がコンビを組む刑事ドラマ。『ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~』のレナード・ゴールドバーグ、『ビバリーヒルズ高校白書/青春白書』のアーロン・スペリング、『特捜刑事マイアミ・バイス』のマイケル・マンらが制作陣に関わった作品は、主役コンビの軽妙な掛け合いで笑わせつつも、カーチェイス満載で当時の社会問題を含めたシリアスなテーマも扱っていた。

刑事スタスキー&ハッチ

そんな人気ドラマに4シーズンにわたって主演したハッチ役のデヴィッドは、今月4日(木)に死去。80歳だった。家族が出した声明には「命をかけた勇敢な闘いを経て」息を引き取ったとあるので、何かしらの病気を患っていたようだ。

『刑事スタスキー&ハッチ』以外には『ガンスモーク』『ジェシカおばさんの事件簿』『名探偵ポワロ』『ルイス警部』といったドラマでゲストを務めた。映画では『ダーティハリー2』『死海殺人事件』『フィルス』などに出演。2004年にベン・スティラー&オーウェン・ウィルソン主演でリブートされた映画『スタスキー&ハッチ』にもカメオ出演していた。監督としての顔も持ち、『刑事スタスキー&ハッチ』や『特捜刑事マイアミ・バイス』でメガホンを取った。

もともと歌手として活動していたデヴィッドは、『刑事スタスキー&ハッチ』出演中にリリースしたシングル「Don’t Give Up on Us」が全米をはじめ複数の国でナンバー1ヒットを記録している。

亡くなる1週間ほど前、デヴィッドはX(旧Twitter)にメッセージを投稿。クリスマスと新年を祝うとともに、1973年の映画『ダーティハリー2』の公開50周年にも言及していた。

彼の死を受けて、相棒デヴィッド・マイケル・スタスキー役のポール・マイケル・グレイザーが次のようにコメントしている。「デヴィッドは兄弟であり友人であり思いやりのある人間だった。彼のような人にはもう二度と会えないだろう。彼がもういないことを理解するのは難しい。電話で罵り合っていたのが昨日のことのように思えるよ。もう少し時間が経てば、僕の人生にとって重要な存在であった良き友人に別れを告げられるのかもしれない。彼を失ったことがどれほどの喪失感をもたらすのかも徐々に分かるだろう」

俳優・監督・歌手として活躍したデヴィッドの冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline①米Deadline②

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