TVシリーズは長く続けば続くほど、出演俳優の降板を避けられない。創作の都合上、家族の事情、別の作品に映るなどその理由はさまざまだが、クリエイターたちはそのキャラクターをどのように卒業させるか頭を悩ませる。そして時に視聴者だけでなく演者も混乱してしまうような展開を用意することがある。(米Screen Rantより)
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『クリミナル・マインド』アーロン・ホッチナー(トーマス・ギブソン)
ホッチは長年BAU(行動分析課)を支える存在で、リーダーシップを発揮しながら、時には若手メンバーの父親代わりのような役割も果たしてきた。しかし、シーズン12の撮影中、トーマスはストーリーの方向性をめぐって製作者と激しい論争となり、2話分の出演停止の後に番組を解雇に。
突然の降板に伴い用意されたホッチの最後は、これまでチームに貢献してきた彼にとって残念ながらふさわしいものとは言えない。ホッチは、かつて関わった連続殺人犯から息子を守るために共に証人保護施設に入るという理由で姿を消すことになったのだ。シリーズを通してホッチは家族よりも仕事に時間を費やしており、やっとワークライフバランスをうまく取るようになっていたところ。くわえて、彼は犯罪者との戦いから決して引き下がらない男だったのに…。
『グレイズ・アナトミー』アレックス・カレフ(ジャスティン・チェンバース)
来年3月14日からシーズン20がスタートする『グレイズ・アナトミー』。これほどの長寿シリーズともなると、多くの別れを経験してきたが、製作者たちはその都度どうにか物語を続けるために対処してきた。その中でも最悪の退場劇だったのが、オリジナルキャストとして長年シリーズを支えてきたアレックスの最後だろう。
シーズン16の途中から行方が分からなくなっていたアレックスは、元妻イジー(キャサリン・ハイグル)を探し出して再会し、彼女が自分との子どもを育てていることを知る。ジョー(カミーラ・ラディントン)の元へ戻るつもりでいたアレックスだったが、子どもたちのそばにいたいと考え、イジーと一緒になる決断をし、手紙でジョーに別れを告げたのだ。確かにアレックスはイジーを愛していたが、ジョーだけでなく、病院のみんなの元からも去るというのは、彼のキャラクターとしては筋が通らない。『グレアナ』の世界で頼れる存在になっていたアレックスの最後の行動は、16年間で彼が築いたものを台無しにしてしまった。
『ダウントン・アビー』マシュー・クローリー(ダン・スティーヴンス)
『ダウントン・アビー』でマシューとメアリー(ミシェル・ドッカリー)がついに結ばれたとき、番組のファンは自分のことのように喜んだことだろう。しかし、程なくしてマシューは最悪のタイミングで交通事故により命を落とす。
マシューの退場は、ダン・スティーヴンスが契約を更新しなかったためだが、もっとクローリー家も視聴者も納得できる形があったのではないかと思えてならない。彼の事故が無作為であったことは、番組がマシューの退場に対して準備不足であったに他ならないだろう。
『ダウントン・アビー』はU-NEXT、Hulu、Amazon Prime Video(スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-)などで配信中。
『コミ・カレ!!』トロイ・バーンズ(ドナルド・グローヴァー)
ドナルド・グローヴァーは音楽活動に力を入れるために『コミ・カレ!!』を去り、その後は素晴らしい音楽を生み出してきたが、それでも『コミ・カレ!!』にとって彼が抜けた穴は埋め難いもの。トロイは素晴らしいキャラクターで、シリーズの良さを支えていたのは彼のカリスマ性と笑いの間の取り方だった。
シーズン5、トロイは世界を航海するためにみんなに別れを告げて旅立ったが、クリエイターたちが彼に去ってほしくないと思っていることは明らかだった。トロイが去った後、彼のように他のキャラクターと化学反応を起こす者はいなかった。
(海外ドラマNAVI)
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Photo:『クリミナル・マインド』(c) ABC Studios/『グレイズ・アナトミー』(C) ABC Studios/『ダウントン・アビー』©2010 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved./ドナルド・グローヴァー©Pauline French/FAMOUS