『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』シーズン1最終話のあるシーンに込められた意味とは?

米AMCの大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』の人気キャラクター、ダリル・ディクソンを主人公にしたスピンオフ『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』。日本でもU-NEXTにてシーズン1の全6話が配信されているが、そのシーズンフィナーレにおけるあるシーンは、今後ダリルがどうするかを示唆しているのだと、米Screen Rantが論じている。(※この記事は、シーズン1のネタバレ、シーズン2の展開を示唆する内容を含みますので、ご注意ください)

天使の羽のベストをバッグにしまったのは…

『~ダリル・ディクソン』では、フランスに漂着したダリルがアメリカへ戻ろうとする中、同国で知り合った修道女のイザベル、“救世主”と呼ばれる少年ローランらと行動をともにすることに。護衛として彼らに付き添うのは、あくまでもアメリカに帰るための手段だったはずだが、旅するうちに絆が生まれてゆき、目的地へ送り届けた後のダリルはこのままフランスに残るか、アメリカへ帰るかで悩むことに。

そんなダリルはシーズン1最終話で、本家の頃から着用する、背中に天使の羽が描かれたベストをしばらく見つめたのちにバッグにしまい、別の服を着るシーンがあるのだが、このベストは彼の過去の象徴であるため、この描写は今後しばらくの間は少なくともダリルがフランスに留まることを意味しているのだと、Screen Rantは分析している。

天使の羽が描かれたこのベストは、ダリルがリックたちのグループの守護天使のような存在であることを暗示している。シーズン3で死亡したダリルの兄、メルルがかつて着ていたレザーベストをカスタマイズしたもので、当時の衣装デザイナーは、ダリルが「グループにおけるダーク・エンジェル」だと感じたことから、古いミリタリージャケットを切り取って作った羽を裏返しにしてベストの背中にピンで留めたのだという。ファンが同じようなデザインを持ちたいと思うくらい人気のアイテムだが、彼自身も強い執着を持っているのは、本家のシーズン8でこの服を奪っていたドワイトから取り戻したくだりからも明らかだ。『~ダリル・ディクソン』の中で、イザベルに妹の話を聞いていたダリルが、自分にも兄がいたと語るシーンがあるが、そんな亡き兄とのつながりも示すベストをバッグにしまったことは本当に過去との決別を示すのか、気になるところだ。

シーズン1お披露目前に早くも更新が決まったシーズン2では、シーズン1終盤で出てきたキャロル役のメリッサ・マクブライトがレギュラーに昇格。アメリカで姿を消えたダリルを探すキャロルと、フランスに身を置くダリルが今後どう絡むのだろうか。

『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』はシーズン1がU-NEXTで独占配信中。U-NEXTでは、マギーとニーガンがまさかのタッグを組むスピンオフ『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』も独占配信中だ。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Screen Rant

Photo:『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』©2023 Stalwart Productions LLC.