『NCIS』マーク・ハーモン、新プロジェクトの主人公はギブスのよう?パートナーが作業過程を振り返る

大人気ロングラン犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』でリロイ・ジェスロ・ギブス役を演じたマーク・ハーモンが取り組んだ新プロジェクトについて、彼の執筆パートナーが作業の過程を語っている。米TV Insiderが伝えた。

マークとの執筆作業を振り返る!

マークの新プロジェクトは、『NCIS』で技術顧問を務めた、元特別捜査官のレオン・キャロル・Jr.と共同執筆した著書「Ghosts of Honolulu: A Japanese Spy, A Japanese American Spy Hunter(原題)」となる。本著は、海軍犯罪捜査局の前身であるONI(海軍情報局)が主導した、第二次世界大戦中の作戦を調査・研究したノンフィクション書だ。

本著では、その当時に米海軍の情報部で唯一の日系諜報員だったダグラス・ワダと、米艦隊の情報を収集するために真珠湾に送り込まれた日本人のスパイ、吉川猛夫の物語が描かれる。

新聞記者として潜入したホノルル生まれのワダは、日本領事館の盗聴器から得た情報を翻訳し、第二次世界大戦で米国初の捕虜を尋問した人物。一方、下級外交官として領事館に勤務した吉川は重要な情報を収集し、日本海軍の山本提督に直接報告していた。

マークとの執筆作業を振り返ったキャロル・Jr.は、「ダグラス・ワダはギブスのような男です」とコメントし、『NCIS』でマークが19シーズンにわたって演じたギブスとワダの類似性を指摘。「ダグラスは口数が少なく非常に几帳面で、人々やその行動に非常に洞察力のある人物でした」と分析している。

2人が本の構想を練り始めたとき、どのように『NCIS』の視聴者にアピールするかが大きな論点となり、その点についてキャロル・Jr.は、「マークと私は、実話を伝えるのが良いだろうと考えました」と述べている。本著で、米軍情報機関の縄張り争いやナチのスパイの一族、高まる反日感情などを背景に繰り広げられるワダと吉川の物語を生き生きと描くために、二人は研究者チームと一緒に史料を掘り下げたそうだ。

なお、以前のインタビューでキャロル・Jr.は、「本書は、その使命を達成するための内幕に迫るシリーズの第1弾となることを意図しています」と説明し、第2弾の計画があると示唆していた。

ノンフィクション書「Ghosts of Honolulu: A Japanese Spy, A Japanese American Spy Hunter」は、2023年11月14日に米国で出版予定。(海外ドラマNAVI)

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