全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング(ニールセン調べ)
2023年9月18日(月)から9月24日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『ヴァージンリバー』(Netflix/計52話)...12億3500万分
- 『セックス・エデュケーション』(Netflix/計32話)...6億3400万分
- 『スター・ウォーズ:アソーカ』(Disney+/計6話)...5億7000万分
- 『マードック家殺害事件:法曹一族の裏の顔』(Netflix/計6話)...5億6300万分
- 『ホイール・オブ・タイム』(Prime Video/計14話)...5億3100万分
- 『マーダーズ・イン・ビルディング』(Hulu/計28話)...4億8900万分
- 『ONE PIECE』(Netflix/計8話)...4億7900万分
- 『汚れなき子』(Netflix/計6話)...4億3100万分
- 『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~』(Netflix/計63話)...4億2300万分
- 『ザ・モーニングショー』(Apple TV+/計23話)...4億2200万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『SUITS/スーツ』(Netflix / Peacock/計135話)...17億9100万分
- 『ブルーイ』(Disney+/計140話)...8億5600万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Netflix/計417話)...7億7900万分
- 『S.W.A.T.』(Hulu / Netflix / Paramount+/計128話)...6億9200万分
- 『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix / Paramount+/計443話)...6億8600万分
- 『ギルモア・ガールズ』(Netflix/計153話)...6億3100万分
- 『ココメロン ~うたってまなぼう~』(Netflix/計22話)...6億500万分
- 『バンド・オブ・ブラザース』(Max / Netflix/計10話)...5億5900万分
- 『ザ・パシフィック』(Max / Netflix/計10話)...4億9100万分
- 『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』(Max/計265話)...4億4300万分
映画
- 『マイ・エレメント』(Disney+/計1話)...13億3400万分
- 『リトル・マーメイド』(Disney+/計1話)...3億9300万分
- 『コヴェナント』(Prime Video/計1話)...3億1500万分
- 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(Netflix / Paramount+/計1話)...2億6700万分
- 『カレとカノジョの確率』(Netflix/計1話)..2億4200万分
- 『スパイキッズ:アルマゲドン』(Netflix/計1話)...2億3600万分
- 『ミリオン・マイルズ・アウェイ』(Prime Video/計1話)...2億1600万分
- 『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』(Paramount+/計1話)...2億1600万分
- 『モアナと伝説の海』(Disney+/計1話)...2億1400万分
- 『The Machine(原題)』(Netflix/計1話)...2億600万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
【オリジナル】完結した『セックス・エデュケーション』が急浮上
オリジナル部門では、『ヴァージンリバー』が3週連続で首位をキープ。とはいえ、視聴時間は前週の20億5400万分から8億分以上マイナスの12億3500万分となった。
2位に浮上した『セックス・エデュケーション』は9月21日(木)にファイナルとなるシーズン4を解禁。性への関心が尽きないティーンエイジャーたちの恋や友情を描いた学園コメディの本作は、コメディタッチながら、性教育や性暴力、家父長制、ジェンダー、セクシュアリティなどの重要な社会問題も盛り込まれ、批評家からも視聴者からも高い評価を受けてきた。そうして愛されてきたシリーズもついに完結となったわけだが、クリエイターのローリー・ナンは、「キャラクターたちに満足しましたし、その時点(シーズン4)で彼らについて言いたいことはすべて言い終えたような気がしました」と述べており、製作陣も納得の形で終わらせることができたようだ。
4位の『マードック家殺害事件:法曹一族の裏の顔』は、アメリカ・サウスカロライナ州の名士として著名な法曹一族マードック家を巡る殺害事件に迫ったNetflixのドキュメンタリーシリーズ。今年2月にシーズン1(全3話)が配信されており、9月20日(水)にシーズン2として新たに3話が追加された。
『マーダーズ・イン・ビルディング』は、この週6位につけている。本作は、ニューヨークのアパートを舞台にした犯罪コメディドラマ。本国アメリカでは10月3日(火)にシーズン3の最終話がリリースされ、そのタイミングでシーズン4への更新が発表された。シーズン3がクリフハンガーで終了しているだけに、期待して待ちたい。
【非オリジナル】『SUITS/スーツ』が総合でも1位に返り咲き!あの傑作ドラマもトップ10入り
引き続き『SUITS/スーツ』がオリジナル部門トップ。総合ランキングでも、前週『ヴァージンリバー』に奪われていたトップの座を、すぐさま奪還する結果となった。しかし、相変わらず視聴時間は少しずつ減少している(前週は19億分)。
いつもお馴染みの作品が並ぶ中、この週は珍しい二作品がトップ10浮上。8位の『バンド・オブ・ブラザース』は、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスがクリエイターを務め、2001年に米HBOで放送された戦争ドラマ。第二次世界大戦における米陸軍第101空挺師団と第506歩兵連隊、第2大隊E中隊の訓練から対ドイツ戦の勝利と終戦までが描かれる。今もなお傑作として新旧ファンに愛されているシリーズである。そして次ぐ9位の『ザ・パシフィック』は、前述の『バンド・オブ・ブラザース』のスタッフが再集結して製作した作品で、実話を基に太平洋戦争における米海兵隊員達と日本軍の死闘が描かれる。
【映画】ガイ・リッチーの戦争アクションが登場
映画部門でも、前週に引き続き『マイ・エレメント』が1位をキープ。火・水・土・風のエレメントが暮らすエレメント・シティを舞台に、火の女の子・エンバーと水の青年・ウェイドという何もかもが正反対の二人が起こす、ピクサー史上最もロマンティックな“奇跡”が描かれるアニメーション映画だ。
3位にランクインした『コヴェナント』は、ガイ・リッチーが初めて挑んだ戦争アクション映画。主演は、ジェイク・ギレンホールが務めている。
ジェイク演じる主人公のジョン・キンリー軍曹は、アフガニスタンでの最後の任務として、現地通訳者のアーメッドとともに調査にあたっていた。しかし、パトロール中に部隊が奇襲を受け、生存者はキンリーとアーメッドだけに。さらにキンリーは頭部を殴打され気絶していた。後に回復したキンリーだったが、任務について“通訳のアーメッドのこと以外覚えていない”という記憶障害を起こしていたことがわかる。実はこの時、敵の猛追を受けながらも、アーメッドが意識不明のキンリーを安全地帯まで必死に送り届けていたのだ。アメリカに戻ったキンリーは、アーメッドの一家が約束通りにアメリカへの入国許可を得られず、危険な状態にあることを知る。命の恩人の危機を救うため、キンリーは再び戦地に舞い戻るが…。
6位の『スパイキッズ:アルマゲドン』は、次世代に贈る「スパイキッズ」シリーズの新作アドベンチャー。あるゲーム開発者が強力なコンピューターウイルスを世に放ってしまったことを知った兄と妹が、力を合わせてスパイのパパとママを助け出し、世界を救おうと立ち上がる、というストーリー。『シャザム!』でお馴染みのザカリー・リーヴァイ、『ジェーン・ザ・ヴァージン』のジーナ・ロドリゲスが秘密諜報員の夫婦に扮し、彼らの子どもたち=‟スパイキッズ”を、現在10歳のコナー・エスターソンと9歳のエヴァリー・カルガニーラが演じる。
(海外ドラマNAVI)
★『SUITS/スーツ』を今すぐ視聴する★
Photo:『SUITS/スーツ』Photo by: Ian Watson/USA Network