先月末におよそ5ヵ月続いてきた全米脚本家組合(WGA)のストライキがようやく終わり、ハリウッドが再び動き始める中、ヒットメイカーのディック・ウルフが手掛ける数々のドラマもリスタートすると米Varietyほか複数のメディアが伝えた。
『LAW & ORDER』スピンオフは難航中
米NBCで放送されている『シカゴ・ファイア』『シカゴ P.D.』『シカゴ・メッド』『LAW & ORDER』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』、そして米CBSで放送されている『FBI:特別捜査班』『FBI:Most Wanted~指名手配特捜班~』『FBI:インターナショナル』という合わせて8つのウルフ作品のライターズルームが今週オープンすることに。
さらに、脚本家たちが戻ってくるのに合わせて、一部の作品ではスタッフの新体制も発表された。『シカゴ・ファイア』と『FBI:インターナショナル』のショーランナーを務めたデレク・ハースが、今年5月まで放送された前シーズンをもって同職から去っていた。それを受けて、『シカゴ・ファイア』ではこれまでハースとともにショーランナーを務めていたアンドレア・ニューマンがシーズン12から独り立ちすることに。一方の『FBI:インターナショナル』ではかつて『シカゴ P.D.』の共同クリエイターやショーランナーを務め、『FBI:インターナショナル』過去2シーズンで製作総指揮を担っていたマット・オルムステッドがハースの後任に収まっている。
これら2作を除いた残り6作品はショーランナーが続投。そんな中、同じくウルフ作品である『LAW & ORDER:組織犯罪特捜班』では今年3月にショーランナーのショーン・ヤブロンスキが降板しており、正式な後釜はまだ決まっていない。2021年にスタートした新スピンオフ『LAW & ORDER:組織犯罪特捜班』ではここ1年あまりで4人のショーランナーが降板、それによって制作が進んでいないことから、ストライキ前に予定されていたNBCの新シーズンの放送ラインナップにも含まれていなかった。なお、本国アメリカでは本来であればこの秋から2023年~2024年シーズンの新エピソードがお披露目となるものの、ストライキの影響で現在は『シカゴ』シリーズと『LAW & ORDER』シリーズの再放送がオンエアされている。
ウルフ作品としては新たにAmazon Prime Videoで配信予定の『On Call(原題)』も控えており、そちらもストライキ終了を受けてこれから動き出すことになりそうだ。
ウルフが手掛ける『シカゴ』『FBI』『LAW & ORDER』の各フランチャイズはHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Wolf Entertainment Opens 8 Writers Rooms, Sets ‘Chicago Fire’ & ‘FBI: International’ Showrunners https://t.co/RJbKDOiknE
— Deadline Hollywood (@DEADLINE) October 4, 2023
参考元:米Variety
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