『エミリー、パリへ行く』シーズン4の撮影、オリンピックの影響で2024年に

リリー・コリンズが主演するNetflixの人気ロマコメドラマ『エミリー、パリへ行く』。2022年1月にシーズン3&4がまとめて更新され、その2シーズン分が同時進行で撮影されているという情報もあったが、実際にはシーズン4はまだロケも始まっていない。そしてパリで2024年に行われるオリンピックの影響で同地の撮影が混み合っているため、当初の予定よりも遅い2024年の撮影開始となりそうだ。米Varietyが報じている。

オリンピックに向けてパリの撮影スケジュールはパンパン

本作は現時点では来年1月、オリンピックを控えたフランスの首都パリで撮影を開始する見込みだ。先月末に全米脚本家組合(WGA)のストライキが終わり、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がスタジオとの交渉再開の準備をしている中、来年夏に控えるスポーツの祭典、オリンピック開幕前に撮影を開始したいと考えているプロデューサーにとっては、スケジュールが最も重要である。オリンピック開催を受けて、パリでは2024年の6月から9月にかけてすべての映画、ドラマの撮影が禁止されるほか、同年3月からはコンコルド広場とトロカデロ広場周辺の高級エリアへの立ち入りが制限されるようになる。

『エミリー、パリへ行く』のシーズン4の撮影は当初、過去3シーズンが撮影されたラ・シテ・デュ・シネマ(リュック・ベッソンが手掛けた、撮影スタジオや映画学校が集まる複合施設)のスタジオでこの夏から行われるはずだった。しかし、オリンピックの影響でラ・シテ・デュ・シネマの予約は埋まってしまったため、シーズン4は近くのモンジョワ・スタジオで撮影されることに。NetflixはVarietyの取材に対してノーコメントとしている。

「パリのロケ地確保は早い者勝ちなので、今はちょっとした競争状態です。ほとんどの場所はすでに飽和状態です」と、パリで米国作品の撮影に携わる一人のラインプロデューサーは語る。パリでの撮影をコーディネートするフランスの団体、ミッション・シネマを率いるミシェル・ゴメスによれば、パレ・ロワイヤルやルーヴル美術館のような象徴的な場所の撮影は、来年の最初の数ヵ月はすでに予約がいっぱいだという。「2016年から2022年にかけて、パリで撮影が行われる回数は、ストリーミングで制作される作品数の増加に合わせて倍増しています」とゴメスは言う。「そして、映画のロケは20日間で終わるのに対し、ドラマの場合は6ヵ月間続くため、より大規模になります」と語る彼は続けて、『エミリー、パリへ行く』のような規模の作品では、100人から150人くらいのスタッフを雇うことになると指摘した。

エミー賞の作品賞にもノミネートされたダーレン・スター(『セックス・アンド・ザ・シティ』)企画による本作の新シーズンの脚本はまだ出来上がっていないが、今回はイタリアのローマも登場すると見られている。というのも、主演のリリーが今年6月に開催されたファンイベントの中で、エミリーは「ローマの休日」の旅に出かけるかもしれないと予告したためだ。一部がフランス南部のリゾート地サントロペで撮影され、2022年12月21日より配信されたシーズン3は、開始後6日間で1億1760万時間の視聴時間を記録し、93ヵ国でトップ10入りを果たした。

『エミリー、パリへ行く』シーズン1~3はNetflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

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Photo:Netflixオリジナルシリーズ『エミリー、パリへ行く』