2003年から4シーズンにわたって放送された人気青春ドラマ『The OC』で、マリッサ・クーパー役を演じて人気を博したミーシャ・バートンが、「もっとマリッサのバイセクシュアルの物語を掘り下げたかった」と語っている。
マリッサのバイセクシュアリティについて
『The OC』シーズン2でマリッサはアレックス(オリヴィア・ワイルド)という女性と同性愛の関係となり、20年以上前に放送された地上波の青春ドラマにおける展開とはして、かなり大胆かつ画期的だったと言えるだろう。しかし劇中では、マリッサがバイセクシュアルだと明言されることはなかった。
英Gay Timesとのインタビューで、「マリッサはバイセクシュアルなのかどうか」と質問されたミーシャが、「私はそう思います。そういうことです」と回答している。「(ですが)彼ら(スタジオ)は、彼女が(性的嗜好も含めて)薬物やアルコールの使用なども色々と試す、“気まぐれの段階”として片付けようとしていました。つまり、マリッサのバイセクシュアリティについては触れられていたけど、実際にはきちんと描かれていませんでした。マリッサの場合は間違いなく、そう(バイセクシュアル)だと思います」と付け加えている。
しかしミーシャは、シーズン2が放送されたのが2004年だったことを顧みて、「でも当時は、それ(LGBTQ+の物語)を承認してもらうことさえ難しかったんです」とも理解を示した。その一方で、「オリヴィアと私のストーリーを、さらに掘り下げられなかったことを後悔しています。2人はお互いに夢中になっていて、本当にキュートなカップルでした。(クリエイターの)ジョシュ(・シュワルツ)も、さらに探求して執筆したかったのではないかと思います」とも述べていた。
なお、ミーシャ演じるマリッサは、シーズン3の最終話で交通事故に巻き込まれて帰らぬ人となった。過去のインタビューで、その衝撃的な展開についてシュワルツとプロデューサーのステファニー・サヴェージが、「シーズン4へ更新するために、シーズン3のエンディングでドラマチックな展開を描くよう、スタジオからプレッシャーをかけられていた」と明かし、後でマリッサが戻って来られるような選択をするべきだったと後悔していた。
(海外ドラマNAVI)
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Photo:『The O.C.』©Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.