ジョナサン・ベイリー&マット・ボマーのセックスシーン撮影時の2つの"ルール"とは?

『ブリジャートン家』の長男アンソニーを演じるジョナサン・ベイリーと、『ホワイトカラー』ニール役のマット・ボマー。二人が恋人役を演じるリミテッドシリーズ『Fellow Travelers(原題)』でのセックスシーンにおいて、あるルールがあったことがわかった。米Digital Spyが報じている。

セックスシーン撮影時の2つの"ルール"

全8話構成の本作で、マットはホーキンス・フラー、ジョナサンはティモシー・ラフリンを演じる。マッカーシズム、ベトナム戦争、エイズ危機など、アメリカの激動の時代を背景に、二人は禁断のロマンスを繰り広げるというストーリー。

二人のセックスシーンを撮影するにあたり、本作を手がけるロン・ナイスワーナー(『HOMELAND』)が、キャストとスタッフが撮影現場で2つのルールを守っていたことを明かした米Entertainment Weeklyによると、ショーランナーは1つ目のルールとして、クィアでもある詩人のオスカー・ワイルドの言葉を引用し、こう語ったという。

「世の中のすべては、セックス以外のセックスに関係している。セックスは権力に関するものだ」

そして、「もう1つのルールは、同じ性行為を2回以上、あるいは同じ組み合わせで行わないというものだった」と彼は明かした。しかし、撮影と脚本が進むにつれて、2つ目のルールは守るのが難しくなっていったそうだ。

「第8話を執筆していたとき、共同脚本家たちと"やってないことはなんだっけ?"と言ったのを覚えている」と続けた。

『Fellow Travelers』概要

『Fellow Travelers』は、トーマス・マロンの同名小説を原作としている。ジョナサンは、フォーダム大学を卒業したばかりのティム・ローリンを演じる。政治的・宗教的信念に真摯に取り組み、第二次世界大戦後の未来に楽観的な考えを抱いている人物。マットは、カリスマ的で、政治界でキャリアを積んでいるホーキンス・“ホーク”・フラーを演じる。

共和党上院議員のジョセフ・マッカーシーと弁護士ロイ・コーンが「破壊活動家と性的異常者」に宣戦布告し、20世紀のアメリカ史における最も暗い時代のひとつが始まったのと時を同じくして、ホークとティムの二人はロマンスをスタートさせる。

スクリーンにおけるクィア・セックスについて

以前米Vanity Fairの取材に応じたジョナサンは、スクリーンにおけるクィア・セックスについて触れた。

「観客がこの作品に対してどう反応するか、とても興味があるんだ。私にとって、クィアであることは、(作中の)二人の男性が、自分の身体を相手に与えることをどう交渉するかということでもある。そしてそういうことを経験することがいかにすごいことかを知っているからこそ、きちんとしたものを見てみたいと憧れていました。どのセックスシーンも、全て“緻密な権力考証”なんです」

『Fellow Travelers』は、アメリカで10月27日、イギリスで10月28日にParamount+にて配信予定。日本での配信は現時点では未定だが、9月20日にParamount+の日本上陸が発表されたばかり。『Fellow Travelers』の配信開始にも期待したい。(海外ドラマNAVI)

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