ケヴィン・スペイシーに無罪判決。誕生日に届いた英国裁判所の結果に涙

2度アカデミー賞を受賞したケヴィン・スペイシー(『ユージュアル・サスペクツ』『アメリカン・ビューティー』)は性的暴行容疑をかけられていたが、無罪判決が下った。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。

「今回の結果を謙虚に受け止めています」

男性4人に性的暴行を加えた容疑で、6月下旬からロンドンの裁判所に出廷していたケヴィン。罪状は当初全部で12件とされていたが、そのうち3件は判事が取り下げたため、残る9件について審議が行われていた。そして現地時間の今月26日、およそ12時間に及ぶ審議の末、陪審員たちは無罪という評決に達した。

偶然にもこの日が64回目の誕生日だったケヴィンは、無罪判決を耳にすると涙をこぼした。その後、裁判中にずっと彼を支え続けたマネージャーのエヴァン・ローウェンスタインと弁護士たちのもとへ向かい、ハグを交わしていた。

最初から無罪を訴えていたケヴィンは判決後、報道陣の前で以下のように述べている。「今日自分の身に起きたことを消化するのがいかに大変かは、みなさんもお分かりいただけると思います。時間をかけてすべての証拠、すべての事実を慎重に見極めた上で評決を下してくださった陪審員のみなさんには本当に感謝しています。今回の結果を謙虚に受け止めています。裁判の間、ずっと対応してくれた法廷のスタッフや警備員、そして弁護士チームのみんな、どうもありがとう」

ケヴィンは2017年、俳優のアンソニー・ラップ(『スター・トレック:ディスカバリー』)から性的暴行容疑で告発されたが、ニューヨークで起こされた4000万ドルの民事訴訟に勝訴。2022年には、一連の疑惑で主演ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の撮影が中断、最終的に解雇となったことで生じた逸失利益について製作会社から訴えられ、3100万ドルの賠償金を支払うよう命じられていた

一時ハリウッドから追放状態だったケヴィンだが、ニューヨークでの訴訟に勝った後などに少しずつ新たな仕事も決まっている。今回の無罪判決でその動きが加速するのだろうか。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

Photo:ケヴィン・スペイシー ©JW/Famous