『バービー』ユニバースを製作!?マテル社、すでに14作品を開発中

全米で7月21日に公開された映画『バービー』は、興行収入を独占し2023年に公開されたすべての映画でNo.1となるロケットスタートを切った。社会現象となっている本作だが、バービー人形の発売元であるマテル社では、『バービー』ユニバースの製作に向けて、すでに14のプロジェクトが動いているという。米Varietyが報じた。

『バービー』ユニバース

2018年、玩具の売上が減少するという波乱の時期を経て、マテル社は実業家でテレビ業界出身のイノン・クライツという新CEOを迎え入れた。彼は、名高い玩具会社をIP(知的財産)主導の会社に変えるというビジョンを持っており、実質的にマテル社の映画ユニバースを作り上げている。

『バービー』を大成功させたマテル社は、すでに「バーニー(Barney)」「ポーリーポケット(Polly Pocket)」「機関車トーマス(Thomas and Friends)」「アメリカン・ガール(American Girl)」など14の作品を製作中だ。

「野望は、映画フランチャイズを作ること」

『バービー』が公開される数日前、IP戦略についてVariety誌に語ったクライツは、「バービー」ワールドを切り開くことに期待を寄せていた。

「バービーというブランドには、さまざまなバリエーションがあります。バービーの商品ラインは非常に幅広いブランドです。メインのバービーに加えて、彼女には家族がいて、彼女の世界にはたくさんの要素があります。機会という点では、非常に幅広く、伸縮性のあるブランドなんです」

クライスはこう続ける。「最初の段階では、“よし、もう2作目、3作目を考えよう”とは言っていません。最初の1作を成功させましょう。1作目を大スクリーンでフランチャイズの成功例として確立させれば、チャンスはすぐに開ける。成功した映画は、さらに多くの映画につながる。私たちの野望は、映画フランチャイズを作ることです」

また、映画の大ヒットを受けて、2012年に配信されたアニメシリーズ『バービー:ライフ・イン・ザ・ドリームハウス』がNetflixでトップ10入り。8シーズン、83エピソードからなる本作は、映画の序盤のように、各エピソードで、バービー、ケン、そしてバービーランドの友人たちが、有名なドリームハウスの周りでピンクいっぱいの最高の生活を送る姿を描いている。

映画版の最初の1作目を大成功させたマテル社。今後の『バービー』ユニバースにも期待したい。(海外ドラマNAVI)

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